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ジビエは食べたい?(Tu veux manger du gibier ?)フランス語教室

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こんにちは。バゲットです。

少し前ですが、「朝日新聞」でカラスに関する記事を読んでいて、目を疑うような一節に遭遇しました。「フランスではジビエ(gibier=獲物)の一つとしてカラスを食べる」と言うのです。初耳だったので驚いてネットで調べてみると、確かに日本のフレンチ・レストランで、カラス料理を出しているところはいくつかあるようです。
さらに調べると、ヤフー・フランス(Yahoo ! France)の質問コーナー(Questions / Réponses)で、「カラスをおいしく料理する方法は(Comment bien cuisiner un corbeau)?」という質問が見つかりました(https://fr.answers.yahoo.com/question/index?qid=20110810105656AAXicfW)。
回答には具体的なアドヴァイスもありますから、本当にカラスを食べる人もいるのかもしれません。他方、「それって食べられるの(Ça se mange)?」、「それは全く食べられません(C’est totalement immangeable)」とか、「戦争中で田舎に肉が全く無かったとき、カラスを食べたとおばあちゃんが言っていた(Pendant la guerre quand ils n’avaient aucune viande à la campagne ma grand-mère disait qu’ils mangeait les corbeaux)」などの回答もあります。また、材料(ingrédient)に「ワニの目玉一個(1 œil de crocodile)」など、明らかにジョークとわかる「レシピ(recette)」も複数あります。少なくとも、「一般に食されている」ということではないようですね。
「レコール・ド・フランセ」でも、三人の教師に聞いてみましたが、三人とも「カラスは食べたことがない」とのことでした。
※      ※      ※
さて、ジビエ(gibier)はフランス語で「獲物」のこと。ウィキペディア・フランス語ヴァージョンによれば「その肉を消費したり売ったりするために狩られる、陸生野生動物の総体(l’ensemble des animaux sauvages terrestres que l’on chasse pour en consommer ou vendre la viande)」です。
代表的なものとしては、鳥類(gibier à plumes=羽根のあるジビエ)では、マガモ(colvert)、ヤマウズラ(perdrix)、キジ(faisan)、キジバト(tourterelle=ヤマバト)など、
羽根のあるジビエ
獣類(gibier à poils=毛のあるジビエ)では、野ウサギ(lièvre)、イノシシ(sanglier)、シカ(biche)、ノロシカ(chevreuil)、ダマシカ(daim)などがあります。
毛のあるジビエ
野生動物はエサが少なくなる冬に備えて栄養を蓄えますから、ジビエの「旬」は秋、ちょうどこれからの季節です。日本でも近年はちょっとしたブームになっていて、ジビエ料理を出すフレンチ・レストランも増えているとか。食材の多くはフランスから輸入しているようですが、中にはシェフ自ら狩りに出かけるお店もあるそうです(http://la-chasse.org/index.html)。
大量に飼育される豚・牛・鶏と比較すると、どうしても値段は高価になりますが、興味のある方は試してみたらいかがでしょう。
※      ※      ※
何度も書いたように、私は千葉の農村地帯で育ちました。子供のころ、親戚のお爺さんで狩猟を趣味にしている人が二人いて、ときどき家に、獲物(=ジビエ!)のお裾分けを持ってきてくれました。私も食べましたが、とくに美味しかったとは思いません。
でも、まあ、この飽食の時代に、わざわざ自分で山に分け入って、何時間も山道を歩いて、とうとう仕留めた「獲物」は、本人にとっては「格別の味」なのかも知れませんね。

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