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ユニークなヴァカンスの過ごし方(des manières originales de passer les vacances)

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こんにちは。バゲットです。

フランスの国営テレビ「フランス 2」では、毎年夏のヴァカンスシーズンになると、ユニークで刺激的なヴァカンスの過ごし方をルポします。去年はヨルダンの砂漠の真ん中で夜空一杯の星々を眺める家族などが登場しました。今年もなかなか興味深い休暇の過ごし方が報告されましたので、ここでいくつか紹介しておきましょう。
まず「サイクリング/ツール・ド・フランス走者たちのコースでの休暇(Cyclisme : vacances sur la route des coureurs du Tour de France)」と題された8月8日のルポルタージュ。
サイクリング/ツール・ド・フランス走者たちのコースでの休暇
フランスで毎年7月に開催される世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス(Tour de France=フランス一周レース)」。レースの行程にほぼ毎年選ばれているピレネー山脈のツールマレー峠(Col du Tourmalet)は、近年、夏になるとアマチュアのサイクリストたちで賑わいます。
10年前はほんの一握りだったそうですが、現在では一日に300人以上。彼らはプロの選手たちと同じジャージを着て、麓の町から標高2,115メートルの峠まで、自転車を漕いで登って行くのです。インタヴューに答えた人は、「私のスピードはプロの選手たちの10%ですね(Je pense que je vais à 10% de la vitesse des professionnels)」と笑っていました。
彼らは地元のフランス、スペインはもとより、世界の各地からやって来ます。日本人もたくさんいるそうです。ルポではフィリピンからの団体客が紹介されていましたが、総費用は飛行機代別で2,500ユーロ(=30万円強)。麓の町には貸し自転車屋があって、いろいろなタイプの自転車から自分に合ったものを選べます。
ピレネー山脈最高峰の一つに登った達成感と、そこからの眺めは格別です。体力的にハードルは高そうですが、脚力に自信のある方は挑戦してみたらいかがでしょう。
※      ※      ※
もう一つ紹介したいのが8月10日のルポで、タイトルは「遊牧の精神/ロバの背中での夏(Esprit nomade : l’été à dos d’âne)」。
遊牧の精神/ロバの背中での夏
アルプス山脈の西に広がる丘陵地ヴェルコール(Vercors)を、ロバと一緒に4日かけて踏破します。ロバはキャンプのための荷物を運び、参加者たちは手綱を引いて歩きます。時速は4キロ。夜は泉の近くにテントを張って休むのですが、「泉」と言っても山上ですから、水量は少ない。ロバに水を飲ませて、飲料水と料理用の水を確保するだけで、シャワーを浴びることはできません。翌日は早朝に起きて、荷物をまとめてロバの背に乗せ、また歩く。山道なので疲れて、足取りは重くなる。
それでも彼らは楽しそうです。30代半ばぐらいの女性は、こう言っていました、「しがらみを忘れて(il y a pas d’attaches)、何も考えません(on pense à rien)、家のことも日常のことも考えません(on pense pas à la maison, au quotidien)、ロバを引いて、歩いて、風景を楽しむだけです(il y a qu’à s’occuper de l’âne, la balade, profiter des paysages)」。
こちらは普通の体力があれば、ついて行けそうです。皆さま、来年の夏には、考えてみてはいかがですか。

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食用昆虫

昆虫を食べる(manger des insectes)

こんにちは。バゲットです。 数年前から、新聞やネットで、ときどき昆虫食についての記事を目にするようになりました。将来の人口爆発=食料難を見据えて、全世界に豊富に存在する昆虫が、「新たな」食料として注目されているそうです。 「新たな」と書きましたが、実際には人類の誕生(25万年前とも言われます)以来、長い間、昆虫は人間の食料の重要な部分を占めていました。現代でも世界で25億人が昆虫を食べているそうで、特に熱帯地域では、アジア、アフリカ、南米と、大陸を問わず昆虫食が一般に行われています。たとえば中央アフリカの人々は毎年何千トンものイモムシを食べています。日本でも、ハチの子やイナゴの佃煮を食べますね。そう言う意味では、「新たな食料」というより、「伝統的な食材」とでも言った方がよいのかもしれません。 さて、フランスでも昆虫食(entomophagie)は、最近、一部の人たちの間でブームを呼んでいます。「フランス2」のテレビニュースでも、バッタやセミを使った料理についてのルポを、何度か見たことがあります。料理研究家の方たちは、ビスケットに入れるとか、フライパンでソテーにするとか、フライにするとか、いろいろと工夫をしているようです。今回、ネットで探してみたら、食用昆虫(insectes comestibles)の通信販売のサイトが出てきました(http://www.insectescomestibles.fr/)。 食用昆虫 上(↑)のサイトのブログ記事によれば、ヨーロッパでも昔は普通に昆虫を食べており、古代ギリシア・ローマ人たちは「蜂蜜で包んだコオロギ(criquets enrobés de miel)」や「甲虫の幼虫(larves de coléoptères)」が大好きだったそうです。中世のフランスでは「ミールワーム(vers de farine)」が一般に食されており、南フランスでは「カイコ(vers à soie)」を食べていました。ポンパドゥール夫人(Madame de Pompadour)は客人たちを「コガネムシの衣揚げ(beignets de hannetons)」でもてなしていたとか。 先日のテレビニュースでは、ハエの幼虫=ウジ虫を原料に、養殖魚のエサを製造しているベンチャー企業が紹介されていました。調べてみたところ、ウジ虫は大豆に代わる家畜の飼料としてかなり有望視されており、新会社もいくつか設立されているようです。 ※      ※      ※ さて、私は世田谷のマンションの11階に住んでいます。毎年夏になると、どういうわけか、ベランダでセミの死骸をいくつも見つけます。普通セミがとまっている木は2階、3階ぐらいの高さでしょうから、一体何のためにわざわざ11階まで飛んで来て死ぬのか不思議でなりません。その方が天国に近いとでも思っているのでしょうかw。見つけるたびにゴミばさみで拾って捨てていますが、こちらとしてはいい迷惑です。 私も蜂の子やバッタなら食べられそうな気がしますが、あんな死骸を見てしまうと、セミは絶対にムリですねw。

フランス語クイズです。

私を置いていかないで!  こんにちは。バゲットです。  皆さんは、約束をすっぽかしたり、すっぽかされたりした経験がありますか。 私は、二人きりの待ち合わせでは一度もないように思いますが、友人たち何人かの待ち合わせでは、すっぽかしたことが二度、すっぽかされたことも何度かあるように記憶しています。昔は携帯電話がなかったので、急に熱を出したり、寝過ごしたりする(私の場合は二度ともこれでしたw)と、連絡のしようがなく、やむなく「無断欠席」となってしまったのです。 そういう意味で言えば、携帯電話の開発は、私たちの生活の質を向上させる上で、画期的な出来事だったと言えそうです。少なくとも、寝坊して約束をすっぽかすことだけは、なくなりましたから。 ※       ※       ※  さて、今回も、フランス語クイズです。 フランス語には、「待ちぼうけを食わせる、約束をすっぽかす」という意味で、poser ( ) à +人 [人に( )を置いていく]という表現があります。( )には、ある動物の名前が入ります。 Elle m’a posé ( ). 「ボクは彼女にデートをすっぽかされたよ」のように用います。 ( )に入る動物は、次のうちのどれでしょう。 1. Un chat 「彼女は私にネコを置いていった」 2. Un lapin 「彼女は私にウサギを置いていった」 3. Un chien 「彼女は私にイヌを置いていった」 4. Une souris 「彼女は私にハツカネズミを置いていった」 正解は・・・・ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ウサギです。 Elle m’a posé un lapin. 「あの娘、ボクにウサギを置いて行っちゃったよ」で、「ボクは彼女にデートをすっぽかされた」です。 なるほどね・・・。皆さま、恋人にデートをすっぽかされた夜は、一人で寂しくフレンチレストランに行って、ウサギのシチューを食べましょう。  

現在のフランスでは、ナポレオンのイメージを損なうとして、豚にナポレオンと名付けることを禁止している

ナポレオンという名のブタは存在するか?(Y a-t-il un cochon qui s’appelle Napoléon ?)

こんにちは。バゲットです。 先日、ちょっと調べものをしていて、ウィキペディア・日本語ヴァージョンの「ナポレオン・ボナパルト」の項目を読んでいたら、目を疑うような一節に遭遇しました。 「現在のフランスでは、ナポレオンのイメージを損なうとして、豚にナポレオンと名付けることを禁止している」! 上記の「出展」は、なんと、AFP(L’Agence France-Press=フランス通信社)が配信した新聞記事!AFPのお墨付きなのです! 「そんなバカな法律が本当にあるのか?」と思って、ネットで検索してみると、確かに同様の記事がたくさんヒットします。 例えば https://www.delitdimages.org/interdiction-dappeler-cochon-napoleon/ 引用する(↑)と「自分のブタをナポレオンと呼ぶことは禁止されています(Il est interdit d’appeler son cochon Napoléon)。この法律は空文化した(désuet)テクストで最も有名なものの一つです。それは第一帝政(1804-1814)または第二帝政(1852-1870)まで遡るようです。」 そんなバカな!!! そこでフランス語のサイトをいろいろと回ってみたところ、フランス版の「教えて!goo」のようなところ(今回、再度探してみましたが、見つかりませんでした<m(__)m>)で、やっぱりどなたかが質問していました。 「ベスト」とされた回答によると、「ナポレオン法典以後のすべての法律を収めたデータベースを調べたが、そのような条文をもった法律は存在しなかった」、一種の「都市伝説」なのか、あるいは、ひょっとして「条例」(地方自治体が制定する)としてならあるのかもしれない、 とのことです。なるほど・・・。 上にリンクを張ったサイトでも、「この法律は革命期の法律の辞典にも、ナポレオン法典にも書かれていない」とありますから、その通りなのでしょう。 なお、私は未読なのですが、ジョージ・オーウェル(註)の『動物農場』に、「ナポレオン」という名前の豚が登場するそうです。 (註)ジョージ・オーウェル(1903~1950)。20世紀イギリス文学を代表する作家の一人で、『動物農場』、『1984年』などの作品があります。

レジオン・ドヌールには5つの「等級」

レジオン・ドヌール勲章(Légion d’honneur)(2)

こんにちは。バゲットです。 今回も、レジオン・ドヌール勲章について書きましょう。 さて、レジオン・ドヌールには5つの「等級」があって、下からシュヴァリエ(Chevalier=騎士)、オフィシエ(Officier=将校)、コマンドゥール(Commandeur=司令官)、グラントフィシエ(Grand-Officier=大将校)、グランクロワ(Grand-Croix=大十字)。フランス人の場合は、まずシュヴァリエに叙勲され、それからオフィシエ・・・とだんだん上がっていくそうですが、外国人の場合はそうではなく、その功績に応じて等級が決まります。 他方で、前回も書いたハリウッドのハーヴェイ・ワインスタインのように、一旦もらった勲章を「剥奪」されることもあります。フランス人の場合は、1年以上の禁固刑を受けたとき。ジスカールデスタン大統領の下「予算担当大臣」まで努めた大物政治家でありながら、その後、第二次世界大戦中のユダヤ人連行に関与したことが暴露された、モーリス・パポン(Maurice Papon)の例が有名です。それに対して、外国人の場合は、大統領令だけで取り消せます。ファッションデザイナーのジョン・ガリアーノが再三にわたる人種差別発言で、ツール・ド・フランス7連覇のランス・アームストロングがその後のドーピング発覚によって、剥奪されています。 さて、日本人でも700人ほどの人が叙勲しているようですが、どんな人がもらっているのでしょう。調べてみると、古いところでは伊藤博文(!)、乃木希典(!)、野口英世(!)。最近では舛添要一さんや北野武さん、小池百合子さん、三木谷浩史さんなどがいるようです。驚いたのは「ヴェルサイユのバラ」の池田理代子さん。まあ、フランス国家に貢献したことは、言われてみれば、その通りだと思いますが・・・。 ※      ※      ※ 私は勲章など欲しいと思ったことは一度もありませんし、そんなもの欲しがる人の気が知れませんでした。皆さまもおそらく同様だろうと思います。 しかし、ここでちょっと想像をたくましくしてみましょう。もしも、仮に、自分の親しい先輩が勲章をもらったとしたら・・・。そしてその先輩の家の応接間に、その勲章が飾ってあったとしたら・・・。あるいは、自分と同程度の実績だと思っていたライバルがもらったとしたら・・・。その人が勲章のことをすごく自慢していたとしたら・・・。もしもそんなことになったら、やっぱり自分も、勲章が欲しいと思うのではないでしょうか。 実際、日本でも、受勲の法定条件である「70歳以上」になると、大企業の経営者たちが突然、政治家に働きかけを始めたり、メセナ活動に熱心になったりするそうです。ましてフランスのレジオン・ドヌールは、まず最下位のシュヴァリエを叙勲して、それから階級が上がっていくシステムです。大学を出て公務員になって、一生懸命働いて、人並みに出世して、法定条件の「公職に20年」を過ぎたら、誰だってそわそわし出すのではないでしょうか。そして一旦、シュヴァリエをもらったら、普通の人間の普通の感覚として、次はオフィシエが欲しくなるでしょう。 前回も書いたように、ナポレオンは、レジオン・ドヌール勲章の制定に際して、「あなた方はそれを玩具だと言うが、人が人間を動かすのは玩具を用いてなのだ(Vous les appelez les hochets, eh bien c’est avec des hochets que l’on mène les hommes)」と言って、反対する人たちを説得したそうです。 結果はまさにナポレオンの思惑通り、と言ってよいかもしれません。

他に鞭打たなければならないネコがいる

ネコを鞭打つ(fouetter un chat)

こんにちは。バゲットです。 2018年8月のネット記事によれば、フランスには1,350万匹のネコと730万匹のイヌがいるそうです(https://particulier.sollyazar.com/actualites/les-chiffres-cles-des-chiens-et-chats-en-france)。日本では、やはり2018年の統計で、ネコが965万匹、イヌが890万匹ですから、フランスの人口(6700万人)が日本の半分程度であることを考慮すると、人口比でいえばフランス人は日本人の2.6倍のネコと1.5倍のイヌを飼っていることになります。 別の統計(←ちょっと古いのですが)によれば、ネコとイヌに、ハツカネズミ、ハムスター、鳥と魚を加えると、フランスには6,000万匹のペット(animaux de compagnie)がいるそうです。ほとんど人口一人当たりに一匹の計算になりますね。 ※      ※      ※ さて、フランス語にはペットの名前を用いた慣用句がたくさん存在します。このブログではそんな言い回しをいくつか紹介してきましたが、今回紹介したいのが、“avoir d’autres chats à fouetter(=他に鞭打たなければならないネコがいる)”。ご参考までに英語に直訳すれば、“have others cats to whip”。“à fouetter”は、英文法風に言うと「to 不定詞の形容詞用法」です。 ネコを鞭でひっぱたくとは、虐待するみたいで穏やかな話ではありません。ネコ好きの方の中には、「何てことをするのだ!」と怒髪天をつく(?)方もいらっしゃるかと思います。でも、この表現はあくまでも比喩であって、実際にネコをいじめるわけではないのでご安心くださいませ。 いつものように「ウィクショネール(https://fr.wiktionary.org/wiki/avoir_d’autres_chats_à_fouetter)」で調べてみると“avoir d’autres préoccupations(=他に心配事がある), avoir quelque chose à faire de bien plus important(=もっとずっと重要な、しなければならないことがある)”、と出てきます。別のサイトでも“avoir des préoccupations plus importantes(=もっと重要な心配事がある)”とあります。要するに、「他にやらなければならないことがある」ということですね。 他人から何かを頼まれたり、勧められたりしたとき、“J’ai d’autres chats à fouetter(=私には他に鞭打たなければならないネコがいる)”と言えば、「他にしなければならない用事があるから、私には出来ない」という意味。部下や同僚から提案があって、「その前にもっと優先しなければならない仕事があるだろう」と却下するときは、“Nous avons d’autres chats à fouetter(=私たちには他に鞭打たなければならないネコがいる)”と言えばよい。 さて、それにしても、なぜネコを鞭で打つのでしょう。さらに調べてみると、フランス語には、過失など否定的な出来事について「たいした失敗ではない」、「それは重大なことではない」という意味で、“Il n’y a pas de quoi fouetter un chat(=ネコを鞭打つほどのことでもない)”という言い回しがあるそうです。そこから派生した表現のようですね。 ※      ※      ※ 現在、千葉の私の実家では、ネコを二匹飼っています。3年ほど前にどこかからオスのクロネコがやって来て、母がエサをあげたら居着いてしまい、翌年さらにケガをしたメスの子ネコ(←恐らく近くの山の中に捨てられた)がやってきて、それをクロネコが「受け入れた」ため、実家で飼うことになったのです。 二匹とも、ときどき帰省する私のことは怖がって、近づくと逃げてしまいます。私はネコ好きなので、ちょっとショックです。十日くらい実家にいれば、私にもなついてくれるのでしょうが、仕事があって、なかなかそうもいきません。何か、短期でネコをなつかせる名案はないものでしょうか。 「マタタビでもあげてみるかw」とヒラメいたので、冗談半分にネットで検索してみると、なんと、ネコ用の「マタタビ」がいくつもヒットするじゃないですか!!! 今度の週末、渋谷で探してみることにしますw。

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