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フランス語学校の ブログ悪魔の尻尾を引っ張る(tirer le diable par la queue)(2)

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こんにちは。バゲットです。

前回書いたように、フランス語には「悪魔の尻尾を引っ張る(tirer le diable par la queue)」という表現があります。「ひどくお金に困っている」という意味です。
そのような言い回しがあるのですから、悪魔には「尻尾(la queue)」があるわけです。ところが、キリスト教(christianisme)の伝説によれば、魔王サタン(Satan)もその他の悪魔たちももともとは天使で、神に対して反逆し、大天使ミカエル(Archange Michel)との戦いに敗れて、地獄に落ちたのです。
ご参考までに書いておけば、ジャンヌ・ダルク(Jeanne d’Arc)に「フランスを救え」という神のお告げを伝えたのも、ミカエルです。「モン・サン=ミシェル(Mont Saint-Michel)」の「サン=ミシェル」もミカエルで、修道院の尖塔の上にはミカエルの像が建っていますね。
サン=ミシェル
さて、以上から、悪魔は地獄における天使の変異体ということになります。天使に尻尾があるなんて聞いたことがありません。では、なぜ天使には尻尾がないのに、悪魔にはあるのでしょうか。
ここで「進化論(évolutionnisme)」的な説明に説得力があるとは思えません。つまり、悪魔にも生死と世代交代があって、あるとき「突然変異(mutation)」によって、偶然、尻尾の生えた悪魔が生まれた、そして地獄の過酷な(?)環境に適応するためには尻尾を持っていた方が有利だったため、「自然淘汰(sélection naturelle)」によって、長い年月を経ると尻尾を持った悪魔だけが生き残った・・・という説明です。それでは、進化論そのものを認めないキリスト教原理主義者(fondamentaliste)たち(註)が納得するはずがありませんし、そもそも、悪魔に「生死と世代交代がある」という前提に無理がありそうです。
と、ここまで書いてきて、突然ヒラメキました。サタンは「蛇(Serpent)」に変身して、アダムとイヴを誘惑したのでした。ということは、悪魔には変身能力があるわけだ。蛇に変身できるのなら、自分の身体に尻尾を生えさせるなんて、簡単にできるでしょうね。
※      ※      ※
さて、少しまじめな話。私はキリスト教神学についてはきちんと勉強したことはないのですが、ほとんど無責任な想像で言えば、天使も悪魔も本来は「霊的存在(esprit)」ではないでしょうか。「霊」だから肉体を持たない、当然、尻尾も持たない、ただそれが人間に現れるときは、尻尾を持ったり持たなかったりする形姿で現れる、ということではないか・・・。
まあ、断定的なことを書くのは控えておきましょう。この問題については、私よりずっと詳しい方もたくさんいらっしゃいますから。
なお、前述の「蛇」に加えて、悪魔は、「ヨハネの黙示録(l’Apocalypse de Jean)」では、「獣(Bête)」や「竜(Dragon)」として描かれています。そのため、「悪魔には尻尾がある」ということになるのかもしれません。

註・アメリカ人の1/3が進化論を信じていないという統計があるそうです。そこで「フランスにも進化論を認めない人はいるのか?」と、あるフランス人教師に尋ねてみたところ、「多少はいると思うが、表だった活動はしていないから、全く目立たない」とのことでした。

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