お知らせ
歌手が来た!(Une cantatrice à l’école !)
投稿日:2018年3月16日
こんにちは。レコール・ド・フランセ教師のフランク(Franck)です。
歌手で、当校の生徒でもある竹本絵里子さんをご紹介いたします。
本年4月に開催されるオペラ・リサイタルに出演する歌手の方が、フランス語の発音のレッスンを受けるために、当校にいらっしゃいました。竹本絵里子さん、プロの歌手です!
竹本さんは、1年前から当校で勉強している女子学生のお母さまです。
レッスンを行うにつれて、私はこの女性が大変な才能の持ち主であることに気づきました。彼女に適切な発音を強制することが、私には困難になってきたのです。言葉が歌われるときの発音は、声のヴァリエーション、イントネーション、メロディーによって大きく変化しますし、話し言葉でとても上手に聞こえる発音は、たとえばオペラの歌の中では、感情の伝達の妨げになることもあるからです。
私はまた理解しました。私がずっと以前から使っていて完璧に知っていると信じていた単語の発音が、実は主観的なものなのかもしれないということ、単語の発音はその単語が理解される仕方によって変化するということ、単語には唯一の発音があるわけではなく、発音は、声によって、コンテクストによって、感性によって変わりうるものだということ、とくにオペラにおいてはそうなのだということを、理解したのです。
それは私にとって、素晴らしい経験でした。私は多くのことを学ぶことができました。ありがとうございます!
皆さま、どうぞふるって、竹本さんのリサイタルにお越しください。リサイタルは、4月14日(土)、カワイ表参道コンサートサロンにて、13時30分から開催されます。
https://erikonosato.net/recital/ (竹本絵里子アルトリサイタル)
竹本さんの偉大な才能と親切に感謝いたします。
皆さま、ふるってご参加ください。