サイトロゴ

レコールドフランセ フランス語学校 へようこそ!

03-3363-6603

blog

悪魔の尻尾を引っ張る(tirer le diable par la queue)

投稿日:

こんにちは。バゲットです。

私は収入の少ない、「恵まれない階層(classe défavorisée)」の人間なので、できるだけ質素に生活するよう努めています。特に食事や衣類等、日常の生活費は可能な限り節約するよう努力しています。それでも、本の衝動買いはやめられず、フランス語・英語の研修にもかなりの額を使うので、いつもお金がなくて(en difficulté financière=財政的困難にあって)ピーピー言っています。
さて、フランス語には「悪魔の尻尾を引っ張る(tirer le diable par la queue)」という表現があります。手元の『ロベール・ミクロ』を引いてみると、「乏しい資金で生活が困難である(avoir peine à vivre avec de maigres ressources)」とあります。要するに「ひどくお金に困っている」ということですね、私みたいにw。
「悪魔にすがりついてでもお金が欲しい、ということだろうか?」と思って、Wiktionnaire(https://fr.wiktionary.org/wiki/tirer_le_diable_par_la_queue)で調べてみると、「語源は不詳(origine mystérieuse)」。ですが、著名な言語学者(Maurice Rat)の意見として、「悪魔の援助を懇願する(solliciter l’assistance du diable)」とありますから、私の発想で正しいのかも知れません。
ところで、「悪魔の尻尾を引っ張る」と言うからには、悪魔には「尻尾」があるわけです。確かに、永井豪さんの「デビルマン」を始めとして、悪魔がイメージ化されるときは、「尻尾」つきで描かれることが多いようです。でも、なぜ悪魔には「尻尾」があるのでしょう。というのは、悪魔はもともとは天使だったのですから。
ご存知の方も多いでしょうが、キリスト教の伝説によれば、神はアダム(Adam)とイブ(Ève)を造る前に、まず天使たちを造りました。天使は星の数ほどいましたが、その中にルシファー(Lucifer)という完璧な天使がいた。ところが彼(彼女?)は、あまりにも完璧だったがために、自分こそ神の座にふさわしいと思い込んでしまったのです。そしてルシファーは全天使の三分の一を配下において、神に戦いを挑みます。対して神は、大天使ミカエル(Archange Michel)が率いる軍団を送って、ルシファーを迎え撃ちました。
大天使ミカエル
ミカエルは「最強」といわれる天使で、二人(と数えるのでしょうか?)の戦いは壮絶を極めます。しかし最後は、ミカエルがルシファーを倒し、ルシファーと配下の天使たちは地獄に落ちる。そしてルシファーは魔王サタン(Satan)となり、他の天使たちも悪魔になった・・・。
ルシファーは魔王サタン
この話には、別ヴァージョンがたくさんあります。ルシファーが神に反旗を翻したのは、神がアダムとイヴをとても可愛がったので嫉妬したからだとか、神がルシファーにアダムの前でひざまずくよう命じたため、腹を立てたからだとか・・・。
また、ミカエルとルシファーの戦いは決着が付かず、最後は神が自らルシファーを倒した、というヴァージョンもあるようです。
興味のある方は、いろいろ調べてみたらいかがですか。
(この項続く)

-blog

執筆者:

関連記事

聖霊降臨祭

キリスト昇天祭と聖霊降臨祭(L’Ascension et la Pentecôte)

こんにちは。バゲットです。 私が若いころ、毎年、私の誕生日(anniversaire=記念日)になると、旧ソビエト連邦の赤の広場で、盛大な軍事パレードが催されました。その日、11月7日は私が生を受けた …

クレープ

クレープを食べる(manger des crêpes)

こんにちは。バゲットです。 以前も書いたように、私は高校卒業と同時に上京し、世田谷区にアパートを借りました。家の近くには小さな喫茶店があって、近所の調理師学校の女の子たちがよく来ていました。別に彼女た …

彼女は桃を持っている

彼女は桃を持っている(Elle a la pêche)

こんにちは。バゲットです。 「桃」の話が二回続いた後、「農業見本市」を挟んで、今回は三度「桃」のお話です。桃も農業も嫌いな方(←もしいればw)は、「もう、うんざり(J’en ai ras le cul …

ムシュワール=鼻かみ布

四角いハンカチ(le mouchoir carré)

こんにちは。バゲットです。 私が高校生のとき、太田裕美さんの歌「木綿のハンカチーフ」が大ヒットしました。田舎に残った女の子が都会に出て変わってゆく恋人を想う歌で、魅力的な歌詞やメロディーに加えて、太田 …

彼女は“casquette”をかぶってる

彼女は「帽子」をかぶってる(Elle porte un chapeau/une casquette)

こんにちは。バゲットです。 すごく幼いころ、まだ保育園にも通っていない4歳か5歳のときでしたが、些細でありながら、今でも鮮明に覚えている、ある経験をしました。 曇った日の午後、私は一人で家にいました。 …

あなたのお住まい、お仕事は東京でしょうか?フランス語や文化に興味がございますか? くつろげて、自分に合うフランス語学校をお探しでしょうか?

東京でフランス語を学ぶのでしたら、新宿、池袋から数分の私たちの学校のサービスをご提案します。

初心者、初級対象者のすべての方には他校にはないプライベートレッスンをご提供します。初心者の方にはマンツーマンでそれぞれの題材の最後までご指導します。

その他のレベルではスタンダードコースとして(中級、上級)クラス内での広がりを作る為に1クラス3人まで のセミプライベートレッスンとプライベートレッスンがございます。

個人レッスンでは各ご要望のコースで対応します(文法、語彙、口語表現、試験準備、テレビニュース他…)。 フランス語会話サロンでは文化や社会に関する様々な題材で意見を交わし、東京からフランスまでを旅し、横断する事が出来ます。又、幼稚園生から大学生まで、セミプライベートレッスン、個人レッスンもご提案させていただきます。

私達の学校は会話を基本とする方法で、フランス語圏出身の講師による生きた会話レッスンを行っています。そういうわけで、私達は本校のことを、会話学校又は自由会話サロンと呼んでいます。