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パリ農業見本市(Salon international de l’agriculture à Paris)

投稿日:2019年3月15日

こんにちは。バゲットです。

つい先日のことですが、フランスでは、今年も「パリ国際農業見本市(Salon international de l’agriculture à Paris/https://www.salon-agriculture.com/)」が開催されました。この見本市は、普仏戦争直前、1870年の「第一回農業共進会(concours général agricole=農産物総品評会)」にまでさかのぼる長い伝統を持つもので、それが現在の形に再編されたのが1964年。以来、毎年二月下旬〜三月上旬に催され、今回は第56回に当たります。

パリ国際農業見本市の画像

今年の日程は2月23日(土)〜3月3日(日)。会場はパリ南部の「ポルト・ド・ヴェルサーユ見本市会場(Paris Expo Porte de Versailles)」で、東京ドームの三倍という広さです。そこに6つのパビリオンが設けられ、数十の国から来た1000以上の出品者(exposants)が、農業に関するありとあらゆるもの(家畜、肉製品、穀物や野菜や果物、チーズやワインなどの加工品から、はたまた農機具に至るまで)を展示するのです。期間中、近年は毎年60万〜70万人が訪れ、19年の来場者も、63万3千人でした。
見本市は「野菜などの農作物」「畜産」「地方の特産品」など四つのコーナー(univers=宇宙)から成り、畜産コーナーでは350種類、4000匹以上もの動物が登場します。来場者が触ることのできる家畜もいるので、それを目的に子供を連れてくるお父さん・お母さんも多いようです。
展示される食べ物・飲み物は試食もできて、来場者の2/3が平均91ユーロの買い物をするそうです。
前述した「農業共進会(=農産物総品評会)」も組み込まれています。「家畜(6種類)」「農産物(21種類)」「ワイン」「若い農家(jeunes professionnels)」の四分野で、地方大会を勝ち抜いた農家が「決戦大会」を戦います。
フランスでは農業は、「世界に誇るフランス料理に食材を提供する」という位置づけで、極めて重要な産業です。国土の52.5%が農地で、農家の方たちはプライドを持って働いています。そのため、毎年この見本市には共和国大統領(Président de la République↓)を始め、野党党首などの大物政治家も必ず来場します。

マコロンと国際農業見本市の画像

マクロン大統領は、今年は初日の朝の8時半に来場し、20時の閉館まで滞在しました。
※      ※      ※
さて、何度も書いたように、私の実家は千葉の元農家です。集落から少し離れた一軒家で敷地も広かったので、私が子供のころは、牛、馬、ブタ、山羊、ウサギ、ニワトリ等、たくさんの動物を飼っていました。こう言ってよければ、自宅で、小規模ながら「農業見本市」が開かれていたようなものです。
当時の私はまだ幼くて、何のためにそんなにたくさんの動物がいるのかまったく理解していませんでした。馬だけは「蹴られると大ケガをするから、触るな」と言われていましたが(でも少しは触っていましたがw)、他の動物たちはさわり放題、なで放題。たまにはイタズラもしたりして、私にとって彼(女)らは「家畜」というより「ペット」、あるいは「少し変わった友達」といったところだったでしょうか。
まぁ、今になって考えてみれば、3〜4歳の私より牛やブタの方が知能が高かった可能性は十分にあるわけで、ひょっとしたら、彼(女)らの方が私のことを「ペット」のように思っていたのかもしれませんw。

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