サイトロゴ

レコールドフランセ フランス語学校 へようこそ!

03-3363-6603

blog

トマトのように赤い(rouge comme une tomate)

投稿日:

こんにちは。バゲットです。

私が子供のころ、千葉の農村地帯では三世代、四世代が同居するのが当然で、私も幼年時代は曾祖母・曾祖父に子守をされて育ちました。保育園に通うようになったのは、5歳の四月。小学校に入学する一年前です。

保育園は私の家からは2キロ以上も離れた大きめの集落にあって、その周辺に住んでいる子供たちはお互いに知り合いで友達も多かったのに対し、私には「友達」と呼べるような者は一人もおらず、入園当初はいつも寂しい思いをしていました。

まだ四月だったかもう五月に入っていたのか、強い雨が降ったある日、私は母が買ってくれた水色の雨ガッパを来て、保育園に行きました。園に着いてカッパを脱ぐと、皆が私を見て大笑いする。最初、なぜ笑われているのかわからなかったのですが、下を見ると、私はカッパと一緒にズボンまでも脱いでいたのです。自分で自分の顔が赤くなるのが、はっきりとわかりました。「恥ずかしい」という感情を生まれて初めて感じたのは、あのときだったように思います。 

   ※      ※      ※

   さて、フランス語には、「トマトのように赤い(rouge comme une tomate)」という言い回しがあります。恥ずかしさや怒りで顔が赤くなったとき、たとえば、“Elle est devenue rouge comme une tomate(=彼女はトマトのように赤くなった)”のように用います。

トマトのように赤い

「トマト」の他にも「雄鳥(un coq)のように」「サクランボ(une cerise)のように」「ヒナゲシ(un coquelicot)のように」「シャクヤク(une pivoine)のように」「ザリガニ(une écrevisse)のように」「ロブスター(un homard)のように」もあるそうです。

形容する対象が男性か女性かによって、また赤くなる理由が怒りなのか恥ずかしさなのかによって、使い分けが必要になるでしょう。私のような中年男が恥ずかしさで顔を赤らめるとしても、「ヒナゲシのように」とは言わないww、ということです。

ですから、たとえば「彼は激怒した」は、“Il est devenu rouge comme un coq(=雄鳥のように)”で、若い女性について「彼女は頬を赤らめた」なら、“Elle est devenue rouge comme une cerise(=サクランボのように)”ですね。

※      ※      ※

さて、話は飛びますが、トマトの原産がアメリカ大陸であることは、ご存知の方も多いでしょう。メキシコで栽培されていたのを、16世紀にスペイン人の征服者たちがヨーロッパに持ち帰ったのです。最初は観賞用で、その後イタリアや南フランスで食用にされていたのですが、フランス革命の際に南仏から人々が大挙パリに押し寄せて、その結果フランス全土に普及したそうです。

そんなトマトは、今やフランス料理には欠かせない食材の一つ。ニース風サラダ(salade niçoise)等のサラダにも用いますし、ラタトゥイユ(ratatouille)の材料としても不可欠ですし、またケチャップやソースを作るのにも必要です。

ジャガイモ(pomme de terre)もアメリカ大陸が原産ですが、やはりフランス料理では重要な食材です。他方、人気料理のクスクス(couscous)は北アフリカが起源で、第一次世界大戦中に工場労働者が大量に不足して、当時植民地だったアルジェリアから多くの人々を呼び寄せたことで、フランス本土に広まったものです。 そのように考えると、世界に誇るフランス料理も、決してフランス一国だけで確立されたものではないことがわかります。「正統派」と言われるフランス料理も、ちょっと歴史を遡れば、他国や他地域との交流によって生まれた「バイブリッド(hybride=雑種)」だったのですね

-blog

執筆者:

関連記事

レジオン・ドヌールには5つの「等級」

レジオン・ドヌール勲章(Légion d’honneur)(2)

こんにちは。バゲットです。 今回も、レジオン・ドヌール勲章について書きましょう。 さて、レジオン・ドヌールには5つの「等級」があって、下からシュヴァリエ(Chevalier=騎士)、オフィシエ(Off …

ベルギービール・ウィークエンド東京2017

「ベルギービール・ウィークエンド東京2017」で懇親会!

こんにちは。バゲットです。 もう15年以上も前のことですが、フランス語教授法の研修会に出席するため、夏休みのまるまる一ヶ月を、フランス北部の都市・カーンで過ごしたことがあります。 比較的ベルギー国境に …

大天使ミカエル

悪魔の尻尾を引っ張る(tirer le diable par la queue)

こんにちは。バゲットです。 私は収入の少ない、「恵まれない階層(classe défavorisée)」の人間なので、できるだけ質素に生活するよう努めています。特に食事や衣類等、日常の生活費は可能な限 …

全国統一大学入試資格試験・バカロレアが取り行われました。

バカロレアについて(1) こんにちは。バゲットです。 フランスでは、今年も6月15日から22日にかけて、全国統一大学入学資格試験・バカロレアが取り行われました。 バカロレアの写真 フランスのバカロレア …

ヒナギクの花びらをむしる

恋占い(effeuiller la marguerite)

こんにちは。バゲットです。 カナダの作家、アリス・マンロー(Alice Munro、2013年ノーベル文学賞受賞)に「恋占い」という短編小説があります。中学生の女の子二人が、地味な中年の独身女性に、遠 …

自分のお皿の中にいない

2021/09/27

自分のお皿の中にいない(ne pas être dans son assiette)

2021/08/02

お風呂の中に入る(se mettre dans le bain)

2021/06/16

白いキャベツを作る(faire chou blanc)

いかにして月末を丸くするか

2021/05/10

月末を丸くする(arrondir ses fins de mois)

faire la cour a quelqu'un

2021/04/23

ボクと付き合ってよ(Tu veux sortir avec moi ?)

ゴキブリを持つ(avoir le cafard)

2021/02/27

ゴキブリを持つ(avoir le cafard)

2021/01/27

フランス語・部分冠詞と不可算名詞(Les articles partitifs et les noms non-comptables)

2020/12/07

オレの趣味じゃないよ(Ce n’est pas mon genre !)

ニンジンが煮えた

2020/11/12

ニンジンが煮えた(Les carottes sont cuites)

地位が不安定だ

2020/10/12

枝の上の鳥のように(comme un oiseau sur la branche)

2020/09/12

馬車馬のように働く(travailler comme une bête de somme)

2020/07/31

イチゴを持ち帰る(ramener sa fraise)

サラダを語るのイラスト

2020/06/29

サラダを語る(raconter des salades)

2020/05/29

死んだネズミのように(comme un rat mort)

不定冠詞

2020/04/28

フランス語・不定冠詞と定冠詞(Les articles définis et indéfinis)(3)

スカイプ

2020/04/08

コロナウイルス:Skypeでレッスンを受けたい学生向け

(お知らせ)新型コロナウィルス感染症への対応について

2020/04/05

(お知らせ)新型コロナウィルス感染症への対応について

2020/03/16

フランス語・不定冠詞と定冠詞(Les articles définis et indéfinis)(2)

2020/02/26

フランス語・不定冠詞と定冠詞(Les articles définis et indéfinis)(1)

2020/02/10

オシッコ・テロに気をつけて!(Faites attention aux attentats au pipi !)

頭の内側に髪の毛が生える

2020/01/24

頭の内側に髪の毛が生える(avoir les cheveux qui poussent à l’intérieur)

Joyeux Noel

2019/12/23

JOYEUX NOEL A TOUS!!!

2019/12/09

2020の予約システムアップデート(生徒さんへ)

あなたのお住まい、お仕事は東京でしょうか?フランス語や文化に興味がございますか? くつろげて、自分に合うフランス語学校をお探しでしょうか?

東京でフランス語を学ぶのでしたら、新宿、池袋から数分の私たちの学校のサービスをご提案します。

初心者、初級対象者のすべての方には他校にはないプライベートレッスンをご提供します。初心者の方にはマンツーマンでそれぞれの題材の最後までご指導します。

その他のレベルではスタンダードコースとして(中級、上級)クラス内での広がりを作る為に1クラス3人まで のセミプライベートレッスンとプライベートレッスンがございます。

個人レッスンでは各ご要望のコースで対応します(文法、語彙、口語表現、試験準備、テレビニュース他…)。 フランス語会話サロンでは文化や社会に関する様々な題材で意見を交わし、東京からフランスまでを旅し、横断する事が出来ます。又、幼稚園生から大学生まで、セミプライベートレッスン、個人レッスンもご提案させていただきます。

私達の学校は会話を基本とする方法で、フランス語圏出身の講師による生きた会話レッスンを行っています。そういうわけで、私達は本校のことを、会話学校又は自由会話サロンと呼んでいます。