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ノミの市(le marché aux puces)

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こんにちは。バゲットです。

「ノミの市」については、かなり若い頃から知っていたように思います。その呼称の由来まで考えたことはありませんでしたが、使いようのないガラクタや不潔な古着なども売っていて、汚いから「ノミの市」と言うのだろうと、漠然と考えていました。
「ノミの市」がフランス語の marché aux puces の翻訳で、その発祥の地がパリであることを知ったのは、大学入学後、フランス語の勉強を始めてからのこと。
以前読んだ、あるエッセイによれば、昔、パリの町は城壁によって取り囲まれていて、ゴミ回収のような行政サービスはなかったため、パリの市民たちは城壁の外に勝手にゴミを捨てていた。一部の人たちは、そうして捨てられたゴミの中から、まだ使えそうなものを拾ってきて、市内に持ち込んで売っていた。それらの中にはノミ(puces)の付いた古着等もたくさんあったため、いつの間にか、「ノミの市(marché aux puces)」と呼ばれるようになった・・・ということでした。
ノミの市
今回、この記事を書くに当たって調べ直してみたのですが、上に書いたことはおおむね正しいようで、ウィキペディア・フランス語ヴァージョンには、「パリのノミの市はその起源を、町の中心部で開かれた中世(!)の市場まで遡る」とか、「ゴミ回収業者たち(récupérateurs)は、その場所(ces lieux=町の中心部)から追い出されて、パリの郊外に(vers l’extérieur de Paris)店を構え、小さな市を形成した」とか、「1635年、リシュリュー(Richelieu)は、新品の取引を推奨するため、首都の内部における回収品の取引を禁止した」とか、出てきます。
パリで最大なのが、サントゥーアン(Saint-Ouen)のノミの市。最寄りの駅名からクリニャンクール(Clignancourt)とも呼ばれます。公式には1885年の設立で、現代では「骨董屋と古物商の世界最大の密集地帯(la plus importante concentration d’antiquaires et de brocanteurs du monde)」になっています。年間500万人が訪れ、フランス人・外国人観光客の他、しばしばセレブリティーを見かけることもあるそうです。モントルーユ(Montreuil)とヴァンヴ(Vanves)を加えて、「三大ノミの市」と言いますが、開くのは終末(+月曜)だけですので、行かれる方は気をつけましょう。
私は、パリは旅行程度でしか滞在したことがないので、ノミの市には行ったことがありません。今度パリを訪れたら、ぜひとも、覗いてみたいと思っています。
   ※        ※       ※
さて、「フリーマーケット」という呼称も、私は若い頃から知っていました。しかし私は長い間、それを「自由な(free)市場」だと信じていました。正規の商品ルートから外れたところで、不要になった中古品を、法律による厳しい規制は無しに「自由(free)」に売買しているから、そのように呼ぶのだと思い込んでいたのです。「フリーマーケット」の「フリー」がノミ=fleaだと知ったときは、本当に驚きました。
他愛ない勘違いで間違って覚えていることは、いろいろとあるようです。「自分は何も知らない」という謙虚な気持ちは、持ち続けたいものですね。

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