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クレープを食べる(manger des crêpes)

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こんにちは。バゲットです。

以前も書いたように、私は高校卒業と同時に上京し、世田谷区にアパートを借りました。家の近くには小さな喫茶店があって、近所の調理師学校の女の子たちがよく来ていました。別に彼女たちが目当てだったわけでもないのですが(てか、少しは「目当て」でしたがw)、私はときどきその喫茶店でお昼ご飯を食べました。
メニューの中には、いろいろな「クレープ」がありました。私はそれまで「クレープ」という言葉を聞いたことがなく、それがどんな物なのかを知りませんでした。現代のようにネットで何もかも簡単に調べられる時代でもありません。お菓子の一種だとはわかったので、一度試してみたいと思い、ある日、思い切って、ランチと一緒に注文してみました。「バナナクレープ」だったように思います。そのとき、カウンターに座っていた常連らしき女の子が振り向いて、私を見て笑ったのを覚えています。
ウエイトレスがクレープをテーブルに置いたとき、私は驚き、ちょっと後悔しました。ランチのデザートとしては、大きすぎるのです。味は覚えていません。後にも先にも、私がクレープを食べたのは、そのとき一度限りです。
※      ※      ※
さて、「クレープ(crêpe)」はフランス語。前回、「聖燭祭(せいしょくさい=ロウソクの祝日、la Chandeleur ou la fête des chandelles)」について書きましたが、実はこの日(2月2日)、フランスではクレープを食べる習慣があるのです。その起源については諸説あります。
あるフランス語の教科書によれば、昔は「主の奉献(Présentation de Jésus au Temple、前回の記事を参照)」を祝うために、この日、多くのキリスト教徒がローマに巡礼に行きました。ところがローマには、そうした巡礼者たちのために十分なパンがありません。そこで、パン生地を水で薄めて、より薄くてより大きなパンを作って、それがクレープの起源になったというのです。ネットで調べてみると、5世紀の教皇グラシウス1世(Gélase 1er)が巡礼者たちにクレープを配ったとありますから、おおむね、この教科書の記述と合致します。
別の説によれば、もともとは異教徒の祝祭(fête païenne)で、立春(19年は2月4日)のころ、人々は太陽に似た丸くて黄色いクレープを食べて、陽光が戻ってきたことを祝ったそうです。以前書いた「クリスマスの薪(bûche de Noël)」もそうですが、ヨーロッパでは、昔からあった習慣がその後キリスト教に取り入れられることがよくあります。聖燭祭のクレープもまた、上記の習慣がそのようにキリスト教化(christianisé)されたものなのかもしれません。
クレープ
さて、クレープにはお菓子タイプ(crêpe sucrée=砂糖味のクレープ)の他に、塩で味つけして、肉、ハム、チーズ、野菜等を包んで食べる軽食タイプのもの(crêpe salée=塩味のクレープ)もあるそうです。私は少し血糖値が高いので甘い物は控えるようにしているのですが、「塩味」なら問題はありません。またクレープが太陽の色と形をまねたのなら、コンセプトは日本の「日の丸」と同じで、そう考えると、少しは親近感(w)も感じます。
最近、散歩していて偶然、三軒茶屋の茶沢通りにクレープ屋さんを見つけました。メニューには甘くない「サラダクレープ」もありますし、今度、行ってみようかと思っています。

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