サイトロゴ

レコールドフランセ フランス語学校 へようこそ!

03-3363-6603

blog

クレープを食べる(manger des crêpes)

投稿日:

こんにちは。バゲットです。

以前も書いたように、私は高校卒業と同時に上京し、世田谷区にアパートを借りました。家の近くには小さな喫茶店があって、近所の調理師学校の女の子たちがよく来ていました。別に彼女たちが目当てだったわけでもないのですが(てか、少しは「目当て」でしたがw)、私はときどきその喫茶店でお昼ご飯を食べました。
メニューの中には、いろいろな「クレープ」がありました。私はそれまで「クレープ」という言葉を聞いたことがなく、それがどんな物なのかを知りませんでした。現代のようにネットで何もかも簡単に調べられる時代でもありません。お菓子の一種だとはわかったので、一度試してみたいと思い、ある日、思い切って、ランチと一緒に注文してみました。「バナナクレープ」だったように思います。そのとき、カウンターに座っていた常連らしき女の子が振り向いて、私を見て笑ったのを覚えています。
ウエイトレスがクレープをテーブルに置いたとき、私は驚き、ちょっと後悔しました。ランチのデザートとしては、大きすぎるのです。味は覚えていません。後にも先にも、私がクレープを食べたのは、そのとき一度限りです。
※      ※      ※
さて、「クレープ(crêpe)」はフランス語。前回、「聖燭祭(せいしょくさい=ロウソクの祝日、la Chandeleur ou la fête des chandelles)」について書きましたが、実はこの日(2月2日)、フランスではクレープを食べる習慣があるのです。その起源については諸説あります。
あるフランス語の教科書によれば、昔は「主の奉献(Présentation de Jésus au Temple、前回の記事を参照)」を祝うために、この日、多くのキリスト教徒がローマに巡礼に行きました。ところがローマには、そうした巡礼者たちのために十分なパンがありません。そこで、パン生地を水で薄めて、より薄くてより大きなパンを作って、それがクレープの起源になったというのです。ネットで調べてみると、5世紀の教皇グラシウス1世(Gélase 1er)が巡礼者たちにクレープを配ったとありますから、おおむね、この教科書の記述と合致します。
別の説によれば、もともとは異教徒の祝祭(fête païenne)で、立春(19年は2月4日)のころ、人々は太陽に似た丸くて黄色いクレープを食べて、陽光が戻ってきたことを祝ったそうです。以前書いた「クリスマスの薪(bûche de Noël)」もそうですが、ヨーロッパでは、昔からあった習慣がその後キリスト教に取り入れられることがよくあります。聖燭祭のクレープもまた、上記の習慣がそのようにキリスト教化(christianisé)されたものなのかもしれません。
クレープ
さて、クレープにはお菓子タイプ(crêpe sucrée=砂糖味のクレープ)の他に、塩で味つけして、肉、ハム、チーズ、野菜等を包んで食べる軽食タイプのもの(crêpe salée=塩味のクレープ)もあるそうです。私は少し血糖値が高いので甘い物は控えるようにしているのですが、「塩味」なら問題はありません。またクレープが太陽の色と形をまねたのなら、コンセプトは日本の「日の丸」と同じで、そう考えると、少しは親近感(w)も感じます。
最近、散歩していて偶然、三軒茶屋の茶沢通りにクレープ屋さんを見つけました。メニューには甘くない「サラダクレープ」もありますし、今度、行ってみようかと思っています。

-blog

執筆者:

関連記事

羽根のあるジビエ

ジビエは食べたい?(Tu veux manger du gibier ?)フランス語教室

こんにちは。バゲットです。 少し前ですが、「朝日新聞」でカラスに関する記事を読んでいて、目を疑うような一節に遭遇しました。「フランスではジビエ(gibier=獲物)の一つとしてカラスを食べる」と言うの …

カトリーヌ・アルレー わらの女

わらの女(La femme de paille)

こんにちは。バゲットです。 皆さま、『わらの女(La femme de paille)』というミステリー小説をご存知ですか。 フランスの女性作家カトリーヌ・アルレーの作品で、週刊文春の『東西ミステリー …

スタンダールの赤と黒

スタンダール流女の子の口説き方(la manière stendhalienne de séduire une fille)(1)

こんにちは。バゲットです。 スタンダール(Stendhal)の『赤と黒(Le rouge et le noir)』と言えば、フランス文学の名作中の名作。サマーセット・モームはこの作品を「世界の十大小説 …

遊牧の精神/ロバの背中での夏

ユニークなヴァカンスの過ごし方(des manières originales de passer les vacances)

こんにちは。バゲットです。 フランスの国営テレビ「フランス 2」では、毎年夏のヴァカンスシーズンになると、ユニークで刺激的なヴァカンスの過ごし方をルポします。去年はヨルダンの砂漠の真ん中で夜空一杯の星 …

食用昆虫

昆虫を食べる(manger des insectes)

こんにちは。バゲットです。 数年前から、新聞やネットで、ときどき昆虫食についての記事を目にするようになりました。将来の人口爆発=食料難を見据えて、全世界に豊富に存在する昆虫が、「新たな」食料として注目 …

あなたのお住まい、お仕事は東京でしょうか?フランス語や文化に興味がございますか? くつろげて、自分に合うフランス語学校をお探しでしょうか?

東京でフランス語を学ぶのでしたら、新宿、池袋から数分の私たちの学校のサービスをご提案します。

初心者、初級対象者のすべての方には他校にはないプライベートレッスンをご提供します。初心者の方にはマンツーマンでそれぞれの題材の最後までご指導します。

その他のレベルではスタンダードコースとして(中級、上級)クラス内での広がりを作る為に1クラス3人まで のセミプライベートレッスンとプライベートレッスンがございます。

個人レッスンでは各ご要望のコースで対応します(文法、語彙、口語表現、試験準備、テレビニュース他…)。 フランス語会話サロンでは文化や社会に関する様々な題材で意見を交わし、東京からフランスまでを旅し、横断する事が出来ます。又、幼稚園生から大学生まで、セミプライベートレッスン、個人レッスンもご提案させていただきます。

私達の学校は会話を基本とする方法で、フランス語圏出身の講師による生きた会話レッスンを行っています。そういうわけで、私達は本校のことを、会話学校又は自由会話サロンと呼んでいます。