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ヴァチカンの長女と聖燭祭(La fille aînée de l’Église et la Chandeleur)

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こんにちは。バゲットです。

私が高校生のとき、親しかったクラスメートが突然クリスチャンになりました。その経緯等については、全く興味がなかったので話したことはありません。ただ、私が冗談半分で、「お前、本当に神様なんていると思ってるの?」と言ったとき、彼が寂しそうに微笑みながら、「お前もそのうちに分かるよ」と答えたことは、酷いことを言ってしまったという自責の念とともに、今でもときどき思い出します。
大学時代の仲間の一人も、卒業後しばらくしてキリスト教に入信しました。彼が宗教に興味を持っている様子は全く無かったので、別の友人から「〇〇くんは敬虔なクリスチャンになりました(←揶揄するような口調で)」と聞いたとき、私は唖然としてしまい、返す言葉がありませんでした。
他方でフランスは、「ヴァチカンの長女(fille aînée de l’Église)」と呼ばれるほど、多数のカトリック教徒(catholique)を抱えています。いわば、カトリック教徒である方が「普通」なのです。最近は若い世代を中心に宗教離れが進んでいるとも聞きますが、それでも2010年の調査では、フランス人の65%が自らをカトリックだと答えています。
そんなわけで、フランスには数多くの教会や修道院があります。本当にそこら中、至る所にあって、私も初めて滞在したときには驚嘆したものでした。
教会は大きい順に「大聖堂(cathédrale)」「教会(église)」「礼拝所(chapelle)」に分類され、フランス国内におけるその総数は5万を超えるとも言われます。病院や刑務所や高校の礼拝堂など、小さな私的施設も含めれば、数字はさらに膨らみます。
フランスには、キリスト教関係の祝日(年中行事)もたくさんあります。もうすぐやって来るのが、2月2日の「聖燭祭(せいしょくさい、Chandeleur)」(↓)。
せいしょくさい
休日ではありませんが、キリスト教徒にとっては重要な日で、「主の奉献の祝日(Présentation de Jésus au Temple)」とも「聖母お清めの祝日(Purification de la Vierge Marie)」とも呼ばれます。モーゼの律法では男子を産んだ女性は「不浄」であるとされ、その40日後に神殿に赴いて感謝の供物(子羊と鳩)を捧げるとともに、清めの儀式を受けなければなりませんでした。そこでマリアと夫のヨセフはこの日(2月2日)イエスを連れてエルサレムの神殿を訪れ、イエスを神に捧げたのです。
神殿では救世主の降臨を待ちわびていた聖シメオン(Syméon ou Saint-Simon)が、イエスを抱いて「光(lumière)」と呼んだので、この日のミサの前にはロウソクの祝別式が行われ、そのことから「聖燭祭」と呼ばれるそうです。
※      ※      ※
以前、少し宗教学を勉強する機会があって知ったのですが、「宗教」は、一人の開祖(=教祖)と体系的な教義を持つ「創唱(そうしょう)宗教」と、そのようなものを持たない「自然宗教」とに分類されます。「ほとんどの日本人は無宗教だ」とよく言われますが、それは前者の意味での「宗教」に関してであって、「自然宗教」については、そうではありません。
実際、多くの日本人が初詣やお墓参りに出かけます。そして神殿や墓石の前で、目を閉じて、手を合わせます。そんなとき、大抵の人はある種「宗教的」な感情を抱いているのではないでしょうか。
そうだとすれば、友人がある日突然、キリスト教に入信(=「改宗(conversion)」)しても、それほど不思議なことではないのかもしれません。

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