サイトロゴ

レコールドフランセ フランス語学校 へようこそ!

03-3363-6603

blog

男のクレープと女のクレープ “le” crêpe et “la” crêpe

投稿日:

こんにちは。バゲットです。

今回もクレープのお話です。二回連続で、クレープが嫌いな方は「もう、うんざり(J’en ai marre !)」とお思いかも知れませんが、これで終わりですので、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
さて、前回は、フランスでは聖燭祭(la Chandeleur=2月2日)に、クレープ(la crêpe)を食べる習慣があることについて書きました。クレープ自体の起源として、二つの説があることも紹介しました。しかし、それに関しては、他にもいろいろな説があるようです。
現代の歴史研究によれば、人類は紀元前7000年(!)ごろには、いろいろな穀物(céréales)を粉にして水で溶き、平らな石の上で焼いて食べていたそうです。
他方で、現在私たちが食べているようなクレープについては、ブルターニュ地方(Bretagne)の郷土料理ガレット(galette)を起源とする説が有力です。ブルターニュは土地が痩せていて小麦の生産に適しないため、伝統的に、そば粉を溶いた生地を熱した丸い石(galet)の上で焼いて、食べていました。たまたまブルターニュを訪れたルイ13世の王妃アンナ(Anne d’Autriche, 1601-1666)がそれを気に入り、宮廷料理に取り入れて、その過程でそば粉が小麦粉に代わって、クレープに進化したというのです。
クレープ
まあ、考えてみれば当然ですが、穀物は生で食べることはできません。水に入れて煮るか、すり潰して粉にして水で溶いて焼くか・・・等々して食べるしかないでしょう。そうだとすれば、実際にはクレープの発祥は「多発的」で、いろいろな地方でいろいろな人間集団が、穀物の食べ方の一つとして考案したと考えるのが、一番自然なのかもしれません。
※      ※      ※
さて、「クレープ」はフランス語。その呼称は、日本語では「ちりめん」「縮み」などと訳される、繊維製品としての「クレープ(le crêpe)」(↓)に由来します。焼いたときにできる焦げ模様が、「ちりめん」を連想させるからです。
織物のクレープが男性名詞
ここで気をつけなければならないのは、食べ物のクレープが女性名詞(une crêpe)であるのに対し、織物のクレープが男性名詞(un crêpe)であることです。
このようにフランス語では、同じ単語でありながら、男性名詞と女性名詞とで意味が異なるものがいくつかあります。たとえば、mode。この単語には「方法、様式」という意味と「流行」という意味の二つがあって、「生活様式」なら le mode de vie と男性名詞です。しかし、「流行」のときは女性名詞で la mode、「~が流行している」は、 être à la mode ですね。
あるいは「道徳、モラル」はla morale と女性名詞ですが、男性形で le moral と言えば「気力、士気」の意味になります。さらに、仕事上の「地位、ポスト」は le poste、「郵便、郵便局」は la poste。何でそうなるのかわからないのですが、とにかく、そうなのです。
他にも、un poêle=暖房機の「ストーブ」/une poêle=調理具の「フライパン」。Un manche=包丁や傘の「柄(え)」/une manche=上着やワイシャツの「袖(そで)」、un voile=女性がかぶる「ベール」/une voile=ヨットなどの「帆(ほ)」、などなど。
学生の方は、 mémoire に注意してください。「記憶」という意味のときは女性(la mémoire)ですが、「卒業論文」は un mémoire de licence と男性名詞です。
※      ※      ※
以上のような単語は、「自然に覚えればよい」などと考えていると、いつまでたってもゴチャゴチャのままでしょう。きちんと整理して、暗記するよう努めてください。

-blog

執筆者:

関連記事

マリアンヌ

マリアンヌを知ってるかい?(Tu connais Marianne ?)

こんにちは。バゲットです。 フランス共和国の象徴と言えば、まずは青白赤の三色旗(le drapeau tricolore)、次いで国歌ラ・マルセイエーズ(la Marseillaise)を思い浮かべる …

ナポレオンの写真

彼の辞書に「不可能」という文字はあるか(Impossible est-il français ?)

こんにちは。バゲットです。 フランスの「英雄」といえば、ナポレオン・ボナパルト。ベートーヴェンの交響曲第3番『英雄』をめぐるエピソードも有名です(註)。 そして、ナポレオンの言葉といえば、「私の辞書に …

サンマの料理

サバとサンマと真っ赤な嘘と(des poissons et un gros mensonge)

こんにちは。バゲットです。 私が高校生のとき、お姉さまが東京外国語大学でフランス語を勉強しているという同級生がいました。彼は私に、「姉から聞いた話」として、次のように教えてくれました。 ・・・・・・フ …

花粉症

花粉症(rhume des foins/allergie aux pollens)

こんにちは。バゲットです。 2011年3月、東日本大震災のニュースは、フランスのテレビでも、連日トップで報道されました。ある日、国営チャンネルFrance2の夜のニュースで、福島原子力発電所からの放射 …

カトリーヌ・ド・メディシス

フランス史上最大の悪女 (la femme la plus méchante de l’histoire de France)

こんにちは。バゲットです。 フランス史上最も有名な女性と言えば、ジャンヌ・ダルク(Jeanne d’Arc)とマリー・アントワネット(Marie Antoinette)でしょう。共に数奇で悲劇的な運命 …

あなたのお住まい、お仕事は東京でしょうか?フランス語や文化に興味がございますか? くつろげて、自分に合うフランス語学校をお探しでしょうか?

東京でフランス語を学ぶのでしたら、新宿、池袋から数分の私たちの学校のサービスをご提案します。

初心者、初級対象者のすべての方には他校にはないプライベートレッスンをご提供します。初心者の方にはマンツーマンでそれぞれの題材の最後までご指導します。

その他のレベルではスタンダードコースとして(中級、上級)クラス内での広がりを作る為に1クラス3人まで のセミプライベートレッスンとプライベートレッスンがございます。

個人レッスンでは各ご要望のコースで対応します(文法、語彙、口語表現、試験準備、テレビニュース他…)。 フランス語会話サロンでは文化や社会に関する様々な題材で意見を交わし、東京からフランスまでを旅し、横断する事が出来ます。又、幼稚園生から大学生まで、セミプライベートレッスン、個人レッスンもご提案させていただきます。

私達の学校は会話を基本とする方法で、フランス語圏出身の講師による生きた会話レッスンを行っています。そういうわけで、私達は本校のことを、会話学校又は自由会話サロンと呼んでいます。