サイトロゴ

レコールドフランセ フランス語学校 へようこそ!

03-3363-6603

blog

「諸聖人の日」って何?(Qu’est-ce que la Toussaint ?)

投稿日:

こんにちは。バゲットです。

一ヶ月ほど前に書きましたが、フランスでは国民の祝日は年間11日あって、うち6日がキリスト教に関連したものです。再度記しておけば、それらは「復活祭の月曜日(移動祝日、2018年は4月2日)」、「キリスト昇天祭(移動祝日、同じく5月10日)」、「聖霊降臨祭の月曜日(移動祝日、同じく5月21日)」、「聖母被昇天祭(8月15日)」、「諸聖人の日(11月1日)」、そして「クリスマス(12月25日)」。
「復活祭」と「クリスマス」は非キリスト教徒の間でも有名ですし、その他の祝日も日本語の訳語から何となくその趣旨はわかります。しかし「諸聖人の日」だけは、おそらく多くの方が、「一体何の日なのだろう」と首をひねるのではないでしょうか。タイミング(11月1日です!)も良いので、少し調べてみました・・・。
「諸聖人の日(Toussaint)」は、ローマカトリック教会が、「有名無名を問わず、すべての聖人(=tous les saints, connus et inconnus)」を祝福する日です。
ウィキペディア・フランス語(+日本語・英語)ヴァージョンによれば、紀元後4世紀にはすでに「すべての殉教者(tous les martyrs)をたたえる(honorer)」祭日が存在していました。初期キリスト教はローマ帝国で苛烈な弾圧を受け、膨大な数の殉教者が生じたため、彼らを祝福する日を制定したのです。それは当初、「聖霊降臨祭の後の日曜日(le dimanche après la Pentecôte=2018年は5月27日)」でした。その後、7世紀初頭に一旦、5月13日に移りますが、8世紀の前半、教皇グレゴリウス3世(在位731-741)がローマのサン・ピエトロ大聖堂(Basilique Saint-Pierre)に、使徒とすべての聖人・殉教者のためにチャペルを建造し、これを機に「殉教者をたたえる日」は5月13日から11月1日に移ります。
この11月ヴァージョンは、シャルルマーニュ(Charlemagne、在位800-814)の時代にはすでに広く受け入れられていたようです。そして835年頃、教皇グレゴリウス4世(在位827-844)が教皇勅書を出し、「すべてのキリスト教徒(toute la chrétienté)」が「諸聖人の日」を祝うことを命じたのでした。
では、この日、フランス人たちは何をするのでしょう。
ご先祖さまのお墓参りをするのです(↓)。
死者の日
たいていのフランス人の先祖に「聖人」や「殉教者」がいるというわけではありません。翌11月2日が「死者の日(commémoration des fidèles défunts)」として、死者の魂のために祈りを捧げる日に定められているからです。つまり、11月1日は「諸聖人の日」で国民の祝日ですが、2日は休日ではないため、1日にお墓参りをすることが習慣になったのです。
※      ※      ※
さて上記のように、「諸聖人の日」は、有名無名を問わず、またローマ教皇庁によって「列聖(canonisation)=『聖人』と認定」されているか否かを問わず、すべての聖人と殉教者をたたえる日です。と言うことは、日本で豊臣秀吉や徳川幕府によって処刑された「キリシタン」の人たちも、祝福される「諸聖人」に含まれるのです。そう考えれば、私たちも「諸聖人の日」を、少し身近に感じることもできるのではないでしょうか。

-blog

執筆者:

関連記事

スタンダールの赤と黒

スタンダール流女の子の口説き方(la manière stendhalienne de séduire une fille)(1)

こんにちは。バゲットです。 スタンダール(Stendhal)の『赤と黒(Le rouge et le noir)』と言えば、フランス文学の名作中の名作。サマーセット・モームはこの作品を「世界の十大小説 …

復活祭のタマゴ

復活祭とチョコレートのタマゴ(Pâques et des œufs en chocolat)

こんにちは。バゲットです。 フランス語の勉強を始めたばかりのころ、「日曜日」に対応する語を知ったときは、ちょっと戸惑いました。「月」が lune で「月曜日」は lundi、「火星」が Mars で「 …

水の中の屁の一撃である

水の中の「屁」の一撃(un coup de pet dans l’eau)?

こんにちは。バゲットです。 もう何年も前のことですが、フランスのテレビニュースを見ていて、ユーロ圏のギリシャ支援策について、解説者が「セ・タン・クー・ドゥ・ぺ・ダン・ロー」と言ったように聞こえました。 …

(お知らせ)新型コロナウィルス感染症への対応について

(お知らせ)新型コロナウィルス感染症への対応について

新型コロナウイルス感染防止につきまして、当校では、1レッスン時間単位につき学校にお入りいただける生徒さまの数を5人までと上限を設けることにいたしました。この対応は、当校では7割以上のクラスが個人レッス …

イザベル・アジャーニ

ハリウッド・セクハラ事件/フランスにて(Affaire Weinstein en France)

こんにちは。バゲットです。 ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ事件は日本でも大きく報道されましたから、皆さまもご存知のことと思います。被害を訴えた人たちには、ジュディ …

あなたのお住まい、お仕事は東京でしょうか?フランス語や文化に興味がございますか? くつろげて、自分に合うフランス語学校をお探しでしょうか?

東京でフランス語を学ぶのでしたら、新宿、池袋から数分の私たちの学校のサービスをご提案します。

初心者、初級対象者のすべての方には他校にはないプライベートレッスンをご提供します。初心者の方にはマンツーマンでそれぞれの題材の最後までご指導します。

その他のレベルではスタンダードコースとして(中級、上級)クラス内での広がりを作る為に1クラス3人まで のセミプライベートレッスンとプライベートレッスンがございます。

個人レッスンでは各ご要望のコースで対応します(文法、語彙、口語表現、試験準備、テレビニュース他…)。 フランス語会話サロンでは文化や社会に関する様々な題材で意見を交わし、東京からフランスまでを旅し、横断する事が出来ます。又、幼稚園生から大学生まで、セミプライベートレッスン、個人レッスンもご提案させていただきます。

私達の学校は会話を基本とする方法で、フランス語圏出身の講師による生きた会話レッスンを行っています。そういうわけで、私達は本校のことを、会話学校又は自由会話サロンと呼んでいます。