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「諸聖人の日」って何?(Qu’est-ce que la Toussaint ?)

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こんにちは。バゲットです。

一ヶ月ほど前に書きましたが、フランスでは国民の祝日は年間11日あって、うち6日がキリスト教に関連したものです。再度記しておけば、それらは「復活祭の月曜日(移動祝日、2018年は4月2日)」、「キリスト昇天祭(移動祝日、同じく5月10日)」、「聖霊降臨祭の月曜日(移動祝日、同じく5月21日)」、「聖母被昇天祭(8月15日)」、「諸聖人の日(11月1日)」、そして「クリスマス(12月25日)」。
「復活祭」と「クリスマス」は非キリスト教徒の間でも有名ですし、その他の祝日も日本語の訳語から何となくその趣旨はわかります。しかし「諸聖人の日」だけは、おそらく多くの方が、「一体何の日なのだろう」と首をひねるのではないでしょうか。タイミング(11月1日です!)も良いので、少し調べてみました・・・。
「諸聖人の日(Toussaint)」は、ローマカトリック教会が、「有名無名を問わず、すべての聖人(=tous les saints, connus et inconnus)」を祝福する日です。
ウィキペディア・フランス語(+日本語・英語)ヴァージョンによれば、紀元後4世紀にはすでに「すべての殉教者(tous les martyrs)をたたえる(honorer)」祭日が存在していました。初期キリスト教はローマ帝国で苛烈な弾圧を受け、膨大な数の殉教者が生じたため、彼らを祝福する日を制定したのです。それは当初、「聖霊降臨祭の後の日曜日(le dimanche après la Pentecôte=2018年は5月27日)」でした。その後、7世紀初頭に一旦、5月13日に移りますが、8世紀の前半、教皇グレゴリウス3世(在位731-741)がローマのサン・ピエトロ大聖堂(Basilique Saint-Pierre)に、使徒とすべての聖人・殉教者のためにチャペルを建造し、これを機に「殉教者をたたえる日」は5月13日から11月1日に移ります。
この11月ヴァージョンは、シャルルマーニュ(Charlemagne、在位800-814)の時代にはすでに広く受け入れられていたようです。そして835年頃、教皇グレゴリウス4世(在位827-844)が教皇勅書を出し、「すべてのキリスト教徒(toute la chrétienté)」が「諸聖人の日」を祝うことを命じたのでした。
では、この日、フランス人たちは何をするのでしょう。
ご先祖さまのお墓参りをするのです(↓)。
死者の日
たいていのフランス人の先祖に「聖人」や「殉教者」がいるというわけではありません。翌11月2日が「死者の日(commémoration des fidèles défunts)」として、死者の魂のために祈りを捧げる日に定められているからです。つまり、11月1日は「諸聖人の日」で国民の祝日ですが、2日は休日ではないため、1日にお墓参りをすることが習慣になったのです。
※      ※      ※
さて上記のように、「諸聖人の日」は、有名無名を問わず、またローマ教皇庁によって「列聖(canonisation)=『聖人』と認定」されているか否かを問わず、すべての聖人と殉教者をたたえる日です。と言うことは、日本で豊臣秀吉や徳川幕府によって処刑された「キリシタン」の人たちも、祝福される「諸聖人」に含まれるのです。そう考えれば、私たちも「諸聖人の日」を、少し身近に感じることもできるのではないでしょうか。

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チョコレート

チョコレートをめぐる闘争(la lutte pour le chocolat)

こんにちは。バゲットです。 私が若い頃(1980年代)は、東京でもチョコレートの専門店はあまり見かけませんでした。だから、フランス語に「ショコラティエ(chocolatier)=チョコレート屋」という単語があることを知ったときは、ちょっと驚きました。チョコレートだけを売って商売が成り立つなんて、想定していなかったからです。調べてみると、フランスの国民一人あたりの年間チョコレート消費量(約7キロ)は、日本(約2キロ)の3倍以上ですから、それで採算が取れるのですね。 チョコレート 以前フランスでは、「チョコレート(chocolat)」にはカカオバター(beurre de cacao)以外の植物性油脂を使ってはならないという法律があったそうです。そこに他のEU加盟国が法律の廃止を求めて、一種の「チョコレート戦争(la guerre du chocolat)」が勃発。結局、EUが他の植物性油脂を5%まで認める「指令(directive de l’Union Européenne)」を発令して、その法律は改正されました。が、今でもフランスではカカオバター100%のチョコレートが主流で、それは「伝統的チョコレート(chocolat traditionnel)」とか「純カカオバターチョコレート(chocolat pur beurre de cacao)」と呼ばれています。カカオバターは他の植物性油脂と比較して融点が低く(32°~36°)、口の中に入れるとすぐに溶けて、美味しいのだとか。しかし日本では、「夏が暑すぎて、向いていない」というチョコレート職人もいるそうです。 ※      ※      ※ 子供の頃、私が育った田舎の農村地帯では、バレンタインデーに女子が男子にチョコレートを贈る習慣はありませんでした。中学生のとき、学区内に新日鉄君津の社員向け戸建て住宅が建って、都会(?)からたくさんの転校生がやって来ました。バレンタインデーにチョコレートを贈る「儀式」を持ち込んだのは、そうした転校生の女子たちでした。 さて、男性なら誰でも高校生ぐらいになると、日本人の若い男(概ね15歳~35歳)には二通りあることに気づきます。恋人(もしくは奥さま)のいる男と、いない男です。これら二種類の男性たちは、「社会的な裂け目(clivage social)」によって隔てられており、それは一種の「社会階級(classes sociales)」を構成していると言っても過言ではないw。高校時代はガリ勉で(今もそうですがw)、女の子に全くモテなかった私が言うのですから、間違いありませんww。そして、普段は目立たないその「階級」が一気に顕わになるのが、バレンタインデーなのですwww。 もちろん、一方から他方に移動することは可能です。「恋人がいない」階級から「いる」階級へと移動した人は、幸運です。「いる」階級から「いない」階級へと移動した人は、悲嘆に暮れることもあるでしょうが、まだマシです。悲惨なのは、「恋人がいない」階級から「いる」階級へと、絶対に移動できない男たちです(高校時代の私みたいにw)。 そのような「階級」を暴露し、「階級闘争(la lutte des classes)」を煽るのですから、バレンタインデーの習慣は残酷です。そんな日、無くなってしまえばいいのにwww。 まあ、私も35歳を過ぎた頃から、全く気にしなくなりましたが。

ガトー・オ・ショコラ

どんなケーキが好きですか(Quels gâteaux aimez-vous ?)

こんにちは。バゲットです。 私が学生時代、住んでいたアパートの近くに、チーズケーキの美味しい喫茶店がありました。毎日、大学の図書館で閉館時間まで勉強し、帰宅する前によく寄ったものでした。後は帰ってお風呂に入って寝るだけという状況で、そのお店でコーヒーを飲みながら、甘酸っぱいチーズケーキを食べていると、「至福」と言ってもよい、すごく幸せな気分になったものでした。 その後、フランス留学を機会に私はブクブクと太ってしまい、帰国してからはダイエットのため、甘いものは極力控えるようになりました。好きだったチーズケーキも、もう25年くらい食べていないように思います。 先日、レコール・ド・フランセで教師のフランク(Franck)に、チーズケーキについて尋ねてみました。フランスでは「チーズケーキ=ガトー・オ・フロマージュ(gâteau au fromage)」は、あまり人気がないそうです。「個人的な印象」と前置きした上で話してくれたところでは、「ケーキ=ガトー」が与える「甘い(sucré)」イメージと、「チーズ=フロマージュ」の「しょっぱい(salé)」イメージが合わないのではないか、とのことでした。 ※       ※      ※ さて、フランス語の勉強です。今回は、ケーキ等、スイーツの「フレーバー」あるいは「つけ合わせ」のお話。 たとえば「ガトー・ショコラ」はフランスのお菓子を代表するものの一つですが、フランス語では「ガトー・オ・ショコラ(gâteau au chocolat)」と、「オ(au)」が入ります。 この「オ(au)」は、前置詞の à と定冠詞の le とで「縮約」が生じたもので、ここで前置詞 à は「添加物、つけ合わせ(accompagnement)」を意味します。「フレーバー」と言ってもいいでしょう。要するに、「チョコレ-ト(chocolat)」を加えた「ケーキ(gâteau)」ですね。 スイーツの呼称で、à + 添加物を伴う言い方は他にもたくさんあります。例えば「イチゴのケーキ」だったら「ガトー・オ・フレーズ(gâteau aux fraises)」(auxは à + 定冠詞 les の縮約)、「イチゴ(fraises)」を加えた「ケーキ」。バニラアイスクリームは「グラ-ス・ア・ラ・バニーユ(glace à la vanille)」、「バニラ(vanille)」を加えた「アイスクリーム」です。 他にもオレンジシャーベットなら、「ソルベ・ア・ロランジュ(sorbet à l’orange)」、バナナパフェは「パルフェ・ア・ラ・バナンヌ(parfait à la banane)」。 日本語になっているものでは、カフェ・オ・レ(café au lait)は、「ミルク(lait)」を加えた「コーヒー」ですね。シュークリームも、フランス語では「シュウ・ア・ラ・クレーム(chou à la crème)」で、「クリーム(crème)」を加えた「キャベツ(chou)」。形がキャベツに似ているから、そのように言うそうです。 以上、スイーツに興味のある方は、覚えておくとよろしいかと思います。

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