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花粉症(rhume des foins/allergie aux pollens)

投稿日:2018年3月28日

こんにちは。バゲットです。

2011年3月、東日本大震災のニュースは、フランスのテレビでも、連日トップで報道されました。ある日、国営チャンネルFrance2の夜のニュースで、福島原子力発電所からの放射性物質の漏れと拡散について報告する中で、東京(渋谷だと思いますが)の歩道を、マスクをした二人の若い男性が歩いている映像が流れました。
日本人の目には、その二人が花粉症対策でマスクをしていることは明白です。しかし、そうした事情を知らないフランスの視聴者が、福島から遠く離れた東京までも放射能に汚染されていると理解したのは、当然のことでした。
当時、日本在住のたくさんのフランス人が母国に避難しました。フランス人の教師が複数、突然に帰国してしまい、4月からの授業に支障をきたした大学もあったということです。あるフランス人教師から聞いたのですが、本人はあまり気にしなくても、フランスにいる家族たちがとても心配し、帰国するよう「懇願」するそうです。やはり、上記のようなニュース映像の影響力には、絶大なものがありますね。
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さて、この原稿を書いている3月中旬は、花粉症の季節の真っただ中です。「日本に花粉症の患者は、一体、どのくらいいるのだろう」と思ってネットで調べてみると、国民の20%、25%、30%といろいろな数字が出てきます。圧巻(?)は昨年12月に発表された東京都の調査。なんと東京都民の48,8%がスギ花粉症に悩んでおり、その他の抗原も含めたアレルギー性鼻炎の症状のある人は62.3%。これはもう「国民病」と言ってもよさそうです。

当然ですが、フランスにも、花粉症に苦しむ人は存在します。では、フランス語で「花粉症」は、どのように言うのでしょう。

干し草の画像

Le rhume des foins です。 foins は牛や馬のエサにするための「干し草(↑)」ですから、rhume des foins は、直訳すれば「干し草の風邪」。英語でも hay fever と言いますね。ヨーロッパでは、干し草になるイネ科の植物の花粉が原因でアレルギーを起こす人が多いので、そのように言うようです。
もちろん、l’allergie aux pollens (花粉アレルギー)という言い方もあって、Je suis allergique aux pollens と言えば、「私は花粉アレルギーだ」という意味になります。
それでは、フランスには、花粉症の人はどのくらいいるのでしょう。フランス人の知人、何人かに聞いてみたところ、「最近は増えているようだが、日本よりはずっと少ないと思う」ということでした。花粉症に悩む方には、日本よりはフランスの方が過ごしやすいかもしれませんね。

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