JR山手線 高田馬場駅すぐ、ネイティヴの先生が教えるフランス語教室

tel:03-3363-6603

ブログ

ヴァカンスに行こう!(1)

投稿日:2017年8月7日

こんにちは。バゲットです。

勤務先の大学で学期末試験が終わり、テストの採点と成績の提出も完了して、私もようやく夏休み。昨日は久しぶりに、終日、のんびりと過ごしました。
ということで、今回はフランスのヴァカンスについて書きましょう。

フランスの家族海海岸で

昨年の秋のことですが、大学の講師室で、普段はあまり話さないフランス語の先生が私のところに来て、尋ねました、「フランスの有給休暇って、何日ですか」と。
「25日じゃないですか」と答えると、「今使っている教科書に28日と書いてあります」と言う。
そこでネットで検索してみると、25日、30日、35日などと、さまざまな数字が出てきます。
結局、いろいろ調べてわかったのですが、法定の有給休暇は「5週間」。日数ではなく、週で決まっている。「5週間」だから「35日」だし、日曜を除くと「30日」だし、事実上の週休2日を除けば「25日」になる。同僚の先生が言った「28日」は、「夏に4週間(残りの1週間は別の時期に)休暇を取る」という意味でしょう。
さらに、この「5週間」は法定(=最低限)の有給休暇だから、会社や職種によってはもっと多いこともある。特に学校の教師は、生徒と同じだけの休みがある(=日本と違って、夏休み等に出勤の義務はない)そうです。
驚いたのは、病気で欠勤しても、有給休暇の日数が減らないこと。欠勤した分の給料は、健康保険から補填されるとのことです。
もちろん、以上は給与所得者にだけ当てはまる話で、自営業や農家の人は関係ありません。特に(当然ですが)、牛、豚、鶏など、動物を飼育している農家は、なかなか休暇は取れないですね。
※       ※      ※
さて、そのように最低5週間ある有給休暇は、うち3週間(または4週間)を夏に取って、残りを他の時期に取る人が多いようです。
夏休みは7月に取る人と8月に取る人がいて、それぞれjuillettiste(7月派)、aoûtien(8月派)と、名前までついています。
だから7月の末になると、大都市周辺では、ヴァカンスから帰ってくる人たちと出かける人たちが、高速道路上で「すれ違う」ことになる。それを、ダンスでパートナーが位置を交換する動作を意味する、「シャッセ・クロワゼ(chassé-croisé)」という語で呼んでいます。こんな(↓)感じですね。

交通渋滞

(続く)

執筆者:

1つ前の記事
彼の辞書に「不可能」という文字はあるか(Impossible est-il français ?)
1つ後の記事
高級ワインの道(La route des grands crus)

お気軽にお問い合わせください

レコール・ド・フランセ

電話:03-3363-6603
住所:東京都新宿区高田馬場 4-2-29 ヴィラデステ102
URL:https://lecoledefrancais.net/