サイトロゴ

レコールドフランセ フランス語学校 へようこそ!

03-3363-6603

blog

フランスのルパン三世(Lupin Ⅲ en France)

投稿日:

こんにちは。バゲットです。

皆さまもご存知のように、今年のカンヌ映画祭(Festival de Cannes)では、是枝裕和監督の『万引き家族』が最高賞のパルム・ドール(Palme d’Or)を獲得しました。私は見ていないのですが(DVDになるのを待ちます)、タイトルの通り万引きで生計を立てる家族の話だそうで、街の商店主の方や警察関係者の方は、さぞかし苦々しい思いをされていることと思いますw。
さて、万引きというか、泥棒界のチャンピオンと言えば、アルセーヌ・ルパン(Arsène Lupin)。フランスの作家モーリス・ルブラン(Maurice Leblanc)が創造した「怪盗紳士」です。2004年にルパン生誕100年を記念して制作された映画(『ルパン』)があって、公開当時はかなり話題になったので、最近、何の気なしに見てみました。
映画自体はお話がゴチャゴチャしていて面白くなく、私は途中で放棄してしまいました。しかし印象的だったのは、作中のアルセーヌ・ルパンが日本のルパン三世とよく似ていることです。細身の身体、細面の顔ともみ上げ、微笑み方など顔の表情、ドタバタ調の走り方など、本当によく似ています。同様の指摘はネットでいくつも見つかりますから、両者の類似は私の単なる「主観」ではないでしょう。
「ルパン三世はフランスでも有名なのか」と思い、調べてみて、さらに驚愕しました。フランスにルパン三世は「存在」しなかったのです!
『ルパン三世』シリーズの原作者モンキー・パンチは、当初「ルパン」という名前の使用について、モーリス・ルブランの遺族から許可を得ておらず、そのため後になって著作権上の問題が生じたそうです。そして結局、「ルパン三世」の呼称は日本国内でのみ用いてよいことになりました。
で、さらに調べてみると、アニメ自体は、第一シリーズ(1971-72)全部と第二シリーズ(1977-80)の一部がフランスでも放映されています。ところが作品のタイトルもルパンの名前も変更されているのです。
ルパン
ルパン三世のフランスでの名前は「エドガール・ド・ラ・カンブリオール(Edgar de la Cambriole)」、伝説の怪盗紳士「ガスパール(Gaspard)・ド・ラ・カンブリオール」の「孫(petit-fils)」という設定です。宮崎駿監督の『カリオストロの城(Le Château de Cagliostro)』でも「エドガール」になっていました。なお、「ラ・カンブリオール」は、フランス語で「泥棒」という意味の普通名詞です。
他の登場人物の名前もフランス風に変えられていて、五右衛門は「ゴエモン(Goemon)」のままですが、次元は「イジドール(Isidor)」、不二子は「マガリ(Magali)」、銭形警部は「ガストン・ラコーニュ(Inspecteur Gaston Lacogne)」になっています(註)。
さて、モーリス・ルブランが逝去したのは1941年。著作権(70年)は2011年の末に失効しており、現在ではフランスでも「ルパン三世(Lupin Ⅲ)」の名前を使うことに障害はありません。そう言えば、銭形警部が出向したICPO(国際刑事警察機構)の本部が置かれているのも、フランスのリヨン(Lyon)です。
「ルパン三世」のアニメはフランスではあまりヒットしなかったようです。でも、「ルパン」の名前を出せば、ひょっとしたら人気に火がつくかもしれません。

註・日本のアニメの登場人物の名前をフランス風の名前に変えることは、フランスでは一般的に行われていることです。

-blog

執筆者:

関連記事

本の虫, 図書館のネズミ

図書館のネズミ(rat de bibliothèque)

こんにちは。バゲットです。 私は高校時代、日曜日や休暇中は、一日中図書館で勉強することを習慣にしていました。自宅では集中力が途切れ、ボーっとしてしまうことが多いので、皆が勉強している場所で勉強すること …

モンブラン

フランスで一番高い山(le plus haut sommet de France)

こんにちは。バゲットです。 もう10年くらい前のことですが、オーストラリア(シドニー?)の空港で、あるアラブ系フランス人の青年が拘束されました。パスポートに問題があり、「テロを準備しているのではないか …

アンヴァリッド

廃兵院には行ったかい?(Tu as visité les Invalides ?)

こんにちは。バゲットです。 パリにある「廃兵院(Hôtel des Invalides=オテル・デ・ザンヴァリッド/通称アンヴァリッド)」は、ナポレオンの棺が置かれている場所として、ご存知の方も多いで …

遊牧の精神/ロバの背中での夏

ユニークなヴァカンスの過ごし方(des manières originales de passer les vacances)

こんにちは。バゲットです。 フランスの国営テレビ「フランス 2」では、毎年夏のヴァカンスシーズンになると、ユニークで刺激的なヴァカンスの過ごし方をルポします。去年はヨルダンの砂漠の真ん中で夜空一杯の星 …

カタツムリを食べる

カタツムリを食べる(manger des escargots)

こんにちは。バゲットです。 私は房総半島の農村地帯で育ったので、子供の頃、家の近くでカタツムリをよく見かけました。実際に手に取ってみたことも、何度もあります。当時は(今でもそうなのかも知れませんが)、 …

あなたのお住まい、お仕事は東京でしょうか?フランス語や文化に興味がございますか? くつろげて、自分に合うフランス語学校をお探しでしょうか?

東京でフランス語を学ぶのでしたら、新宿、池袋から数分の私たちの学校のサービスをご提案します。

初心者、初級対象者のすべての方には他校にはないプライベートレッスンをご提供します。初心者の方にはマンツーマンでそれぞれの題材の最後までご指導します。

その他のレベルではスタンダードコースとして(中級、上級)クラス内での広がりを作る為に1クラス3人まで のセミプライベートレッスンとプライベートレッスンがございます。

個人レッスンでは各ご要望のコースで対応します(文法、語彙、口語表現、試験準備、テレビニュース他…)。 フランス語会話サロンでは文化や社会に関する様々な題材で意見を交わし、東京からフランスまでを旅し、横断する事が出来ます。又、幼稚園生から大学生まで、セミプライベートレッスン、個人レッスンもご提案させていただきます。

私達の学校は会話を基本とする方法で、フランス語圏出身の講師による生きた会話レッスンを行っています。そういうわけで、私達は本校のことを、会話学校又は自由会話サロンと呼んでいます。