サイトロゴ

レコールドフランセ フランス語学校 へようこそ!

03-3363-6603

blog

サンタクロースを信じる(croire au Père Noël)

投稿日:

こんにちは。バゲットです。

私が若いころお世話になった先輩で、Aさんという、非常に優秀なのですが奇妙なイタズラ心を持った人がいました。彼は自分の一人息子のTくんに「20歳になるまでサンタクロース(Père Noël)を信じさせる」wと豪語し、実際に小さなころは信じさせることに成功していたようです。

ところがTくんが小学一年生のとき、担任の先生が授業で、サンタクロースの存在を信じるか否かを子供たちに尋ねるという「暴挙」wに出たのです。結果、「信じる」と答えたのはクラスでTくんを含めて二名のみ。他の子供たちは一様に「お父さん(もしくはお母さん)がサンタのふりをしている」と答えたのです。しかも、そのときTくんに賛同した唯一の同級生は、勉強ができないばかりでなく、何をやらせてもダメな男の子だったそうで、その子から「Tくん、サンタは本当にいるよねぇ~」などと話しかけられて、Tくんは大いにショックを受けてしまいます。

それでも父親のAさんは諦めず、「サンタは良い子にしかプレゼントをしないのだ」「悪い子のところにはサンタが来ないから、代わりにお父さんがプレゼントを買うのだ」と強弁しますw。しかし、やはり後の祭り。翌年のクリスマス、プレゼントの包装紙がTくんのよく知っているデパートのそれだったことから、Aさんの企みはあえなく露見してしまったのでしたww。

  • ※      ※      ※

さて、フランス語に“croire au Père Noël(=サンタクロースを信じる)”という表現があります。いつものように「ウィクショネール(https://fr.wiktionary.org/wiki/croire_au_père_Noël)」で検索してみると、“se faire des illusions, faire confiance à des promesses visiblement impossibles à tenir(=幻想を抱く、明らかに守ることが不可能な約束を信頼する)”とあります。別のサイトには、“être trop crédule, naïf(=軽々しく信じすぎる、うぶで間抜けである)”とある。

要するに、「何もかも簡単に信じてしまう」「あまりに楽観的すぎる」「現実が見えていない」ということのようですが、具体的にどのような場面で、どのような言い回しで使うのでしょうか。

“Croire au Pere Noel”

あるフランス人教師に尋ねてみたところ、たとえば部下が上司に昇給を願い出て、上司が “Tu crois au Père Noël ?(=キミはサンタクロースを信じているのか)”と答えたりする、とのことでした。上の「ウィクショネール」の例文も、昇給に関して “il ne faut pas croire au Père Noël(=サンタクロースを信じてはならない)”とありますね。

他にネットで探してみると、“Il faut croire au Père Noël pour accepter pareille déclaration du ministre(=大臣のあのような宣言を受け入れるためには、サンタクロースを信じていなければならない)”。あるいは、楽観的すぎる他人をたしなめているのでしょう、“Arrêtez de coire au Père Noël(=サンタクロースを信じることはやめなさい)”、“C’est de croire au Père Noël(=それはサンタクロールを信じることだ」)”などもありました。

  • ※      ※      ※

さて、上述のTくんですが、長じると父親に似て非常に優秀な学生になりました。彼が就職戦線に参戦しようとするとき、Aさんはたった一言、こうアドヴァイスしたそうです。「金は使うものだ、金に使われるようにはなるな」と。

Tくんは数々の大企業から引っ張りだこだったようで、「越後屋」の流れをくむ毛並みの良い綜合商社や、東大卒女性新入社員が過労自殺したことで有名な広告代理店、従軍慰安婦問題をこじらせる元凶となった左翼系新聞系列のテレビ局など、超有名企業四社から内定を勝ち取ります。私も含め、Aさんの仲間の皆が「越後屋」商社を選択すると思っていたところ、Tくんはなんとテレビ局に入社。数年前からは、「ゲスト出演者の学生時代の同級生が今、何をしているかを調査する番組」(←ウィキペディア)のプロデューサーをしています。

小学校低学年でサンタクロースを信じなくなったTくんですが、今はまた別の「夢」を追いかけているのでしょうか。お世話になった先輩のご子息で、子供の頃から知っているので、私も微笑ましく感じています。

-blog

執筆者:

関連記事

花粉症

花粉症(rhume des foins/allergie aux pollens)

こんにちは。バゲットです。 2011年3月、東日本大震災のニュースは、フランスのテレビでも、連日トップで報道されました。ある日、国営チャンネルFrance2の夜のニュースで、福島原子力発電所からの放射 …

ジャンヌ・ダルク、あるいは美少女戦士(Jeanne d’Arc ou une jolie guerrière)

こんにちは。バゲットです。 「リボンの騎士」、「風の谷のナウシカ」、「セーラー・ムーン」、「綾波レイ/惣流・アスカ・ラングレー(←新世紀エヴァンゲリオン)」「あずみ」・・・。最近のものは知らないのです …

現在のフランスでは、ナポレオンのイメージを損なうとして、豚にナポレオンと名付けることを禁止している

ナポレオンという名のブタは存在するか?(Y a-t-il un cochon qui s’appelle Napoléon ?)

こんにちは。バゲットです。 先日、ちょっと調べものをしていて、ウィキペディア・日本語ヴァージョンの「ナポレオン・ボナパルト」の項目を読んでいたら、目を疑うような一節に遭遇しました。 「現在のフランスで …

バカロレア写真

三たび、全国共通大学入試資格試験・バカロレアについて書きましょう。

バカロレアについて(3) こんにちは。バゲットです。 三たび、全国共通大学入学資格試験・バカロレアについて書きましょう。 前回も書いたように、90%前後の若者が人生を賭けて受験するわけですから、バカロ …

織物のクレープが男性名詞

男のクレープと女のクレープ “le” crêpe et “la” crêpe

こんにちは。バゲットです。 今回もクレープのお話です。二回連続で、クレープが嫌いな方は「もう、うんざり(J’en ai marre !)」とお思いかも知れませんが、これで終わりですので、どうぞ最後まで …

あなたのお住まい、お仕事は東京でしょうか?フランス語や文化に興味がございますか? くつろげて、自分に合うフランス語学校をお探しでしょうか?

東京でフランス語を学ぶのでしたら、新宿、池袋から数分の私たちの学校のサービスをご提案します。

初心者、初級対象者のすべての方には他校にはないプライベートレッスンをご提供します。初心者の方にはマンツーマンでそれぞれの題材の最後までご指導します。

その他のレベルではスタンダードコースとして(中級、上級)クラス内での広がりを作る為に1クラス3人まで のセミプライベートレッスンとプライベートレッスンがございます。

個人レッスンでは各ご要望のコースで対応します(文法、語彙、口語表現、試験準備、テレビニュース他…)。 フランス語会話サロンでは文化や社会に関する様々な題材で意見を交わし、東京からフランスまでを旅し、横断する事が出来ます。又、幼稚園生から大学生まで、セミプライベートレッスン、個人レッスンもご提案させていただきます。

私達の学校は会話を基本とする方法で、フランス語圏出身の講師による生きた会話レッスンを行っています。そういうわけで、私達は本校のことを、会話学校又は自由会話サロンと呼んでいます。