サイトロゴ

レコールドフランセ フランス語学校 へようこそ!

03-3363-6603

blog 未分類

死んだネズミのように(comme un rat mort)

投稿日:

こんにちは。バゲットです。

この原稿を書いている5月の末、東京でも「緊急事態(état d’urgence)宣言」が解除されて、街も徐々に人出を取り戻し、経済も少しずつ回り始めているようです。

私は大学での授業がすべてオンラインによる遠隔授業になって、膨大な資料の作成に追われていました(一回分を作るのに3~5時間かかるw)が、ようやく「出口」が見えてきて、少しホッとした気分です。

緊急事態中は、特に営業を続けるパチンコ屋とその客に猛烈なバッシングが浴びせられていました。新聞はパチンコ客の声として、「家にいてもすることがない」という意見を紹介しています。家にとどまっていても、退屈で退屈で、死んでしまいそうなのでしょう。彼らもこれからは堂々と退屈しのぎ(?)ができると、大いに安心しているのでしょうか。

  • ※       ※      ※

さて、フランス語には、「死んだネズミのように退屈する(s’ennuyer comme un rat mort)」という表現があります。

死んだネズミのように

「オレは死んだネズミみたいに退屈だ(Je m’ennuie comme un rat mort)」とか、「一昨日マリーに会ったけど、死んだネズミみたいに退屈してたよ(Elle s’ennuyait comme un rat mort)」のように使うのでしょう。

なぜ「死んだネズミ」なのか?この(→https://www.expressio.fr/expressions/s-ennuyer-comme-un-rat-mort)サイトには、「屋根裏で忘れられた死んだネズミは、孤独の、見捨てられた状態の象徴だ(le rat mort oublié dans le grenier est le symbole de l’abandon, du délaissement)」とあります。「皆が私たちを忘れてしまったとき(quand tout le monde nous a oublié ← oubliés が正しい)」、「もはや電話が鳴らないとき(que le téléphone ne sonne plus/que はquand の代用)」、「もはや誰も私たちを何にであれ参加するよう誘ってくれないとき(que personne ne nous invite plus à participer à quoi que ce soit)」、「なんて退屈なんだろう(qu’est-ce qu’on s’emmerde !)」。

「死んだネズミ」なんて誰の興味も引かないし、誰も気にかけない。誰からも相手にされず、いつも独りぼっちで、することがなくて、退屈で退屈でしようがない・・・ということなのでしょう。なんか、ちょっと悲しい「退屈さ」ですね。

  • ※      ※      ※

そんな「死んだネズミ」ですが、確かに屋根裏や納屋の片隅で死んでいれば、誰の迷惑にもならないし、誰の興味も引きません。でも、もしも家の畳の上(!)に、血だらけのネズミの下半身(!!)があったりしたら、猛烈にショッキングな話です。

私が小学生のとき、母が嫁いで来たときからいたという老ネコが姿を消しました。「ネコは死期を悟ると身を隠す」(←体調が悪くなると外敵に襲われないように隠れるらしい)と言いますから、どこかで人知れず死んでしまったのでしょう。で、その直後、たまたま弟の友達の家で子ネコが生まれ、弟がもらってきて、私の家に新ネコがやってきました。白い部分の多い、可愛い三毛ネコでした。

しばらくすると、私はその子ネコがむやみに「じゃれる」ことに気づきました。私が子ネコの顔の前で人差し指を回すと、飛びついてくるのです。面白いと思ってよく遊んでいたのですが、少し身体が大きくなると、その子ネコはネズミを捕るようになりました。しかも、チビネコのくせに、ひどく大きなネズミを捕る。

これはネコの習性らしいのですが、家のチビネコは捕まえた大ネズミを、必ず畳の上に持ってきてから、食べるのです。で、食べきれずに、残す(!!!)。夏休みのある日だったように記憶していますが、家の座敷の畳の上に血だらけのネズミの下半身を見つけたとき、私はほとんど卒倒しそうになりましたwww。

そんな汚らしい、グロテスクな思い出なのに、今になってみると「懐かしい」と思えるから、不思議です。

-blog, 未分類

執筆者:

関連記事

ルパン

フランスのルパン三世(Lupin Ⅲ en France)

こんにちは。バゲットです。 皆さまもご存知のように、今年のカンヌ映画祭(Festival de Cannes)では、是枝裕和監督の『万引き家族』が最高賞のパルム・ドール(Palme d’Or)を獲得し …

復活祭のタマゴ

復活祭とチョコレートのタマゴ(Pâques et des œufs en chocolat)

こんにちは。バゲットです。 フランス語の勉強を始めたばかりのころ、「日曜日」に対応する語を知ったときは、ちょっと戸惑いました。「月」が lune で「月曜日」は lundi、「火星」が Mars で「 …

サイトロゴ

サイトをリニューアルしました!

サイトをリニューアルしました!

彼女は桃を持っている

彼女は桃を持っている(Elle a la pêche)

こんにちは。バゲットです。 「桃」の話が二回続いた後、「農業見本市」を挟んで、今回は三度「桃」のお話です。桃も農業も嫌いな方(←もしいればw)は、「もう、うんざり(J’en ai ras le cul …

マルグリット・ド・ナヴァール

スタンダール流女の子の口説き方(la manière stendhalienne de séduire une fille)(3)

こんにちは。バゲットです。 スタンダール(Stendhal)の『赤と黒(Le rouge et le noir)』で、美しく高慢な侯爵令嬢マチルド(Mathilde de La Mole)は、16世紀 …

あなたのお住まい、お仕事は東京でしょうか?フランス語や文化に興味がございますか? くつろげて、自分に合うフランス語学校をお探しでしょうか?

東京でフランス語を学ぶのでしたら、新宿、池袋から数分の私たちの学校のサービスをご提案します。

初心者、初級対象者のすべての方には他校にはないプライベートレッスンをご提供します。初心者の方にはマンツーマンでそれぞれの題材の最後までご指導します。

その他のレベルではスタンダードコースとして(中級、上級)クラス内での広がりを作る為に1クラス3人まで のセミプライベートレッスンとプライベートレッスンがございます。

個人レッスンでは各ご要望のコースで対応します(文法、語彙、口語表現、試験準備、テレビニュース他…)。 フランス語会話サロンでは文化や社会に関する様々な題材で意見を交わし、東京からフランスまでを旅し、横断する事が出来ます。又、幼稚園生から大学生まで、セミプライベートレッスン、個人レッスンもご提案させていただきます。

私達の学校は会話を基本とする方法で、フランス語圏出身の講師による生きた会話レッスンを行っています。そういうわけで、私達は本校のことを、会話学校又は自由会話サロンと呼んでいます。