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ルポルタージュ・日本(des reportages télévisés sur le Japon)
投稿日:2026年2月20日
こんにちは。バゲットです。
私は大学でフランス語を教えているので、学生への情報提供(と言うより、授業中の「雑談w」)のために、定期的にフランスのテレビニュースを見ています。ネットで「France 2/夜8時のニュース」のサイトに登録しておくと、毎日、早朝に(フランスとは8時間の時差があるので)電子メールが届き、ワン・クリックでニュースサイトに行くことができるのです。
私がこの番組を見るようになったのは2 000年の3月20日ごろ。最初は語学学校の授業に出席するかのように、真剣に、集中して見ていたのですが、それが続いたのはゴールデン・ウイークのころまでw。その後は普段はボーっとしながら見ていて、ときどき興味深いニュースがあると集中し、それが終わるとまたボーっとする。一年ほどしたら、もう毎日見るのはやめてしまい、今では週に2~3回、まず見出しを見て、興味を感じたニュースだけを見るようになりました(註・ニュースは全体を通して視聴することもできるし、トップ・ページに写真と見出しが出るので、個別のニュースを選んで見ることもできます)。

さて、「France 2/夜8時のニュース」は、ときどき日本についてのルポルタージュも放映します。しかし、昨年暮れのある日のニュースでは、それが4つも流れたので驚きました。そんなことは、私がこの番組を見るようになってから(≒およそ26年間で)初めてです。今回はそれらのルポを紹介しましょう。
最初は、「日本―中国 二国間で高まる緊張/Japon-Chine : tensions croissantes entre les deux pays」。高市首相の国会答弁を機に、中国との緊張が高まっているという話題です。まず、中国の空母から戦闘機が飛び立つ映像。それが日本の戦闘機にレーダーを照射した(=ロック・オンした)が、結局「撃たなかった/n’a pas tiré」と説明されて、次にこうした緊張が生じた原因について解説します。高市さんの国会答弁の映像も流れました。そして、中国政府が「完全に偽りの情報/information totalement fausse」を流布しているとし、公共放送のアナウンサーが「日本では中国市民に対する犯罪が増加している/Les crimes contre les citoyens chinois au Japon sont en augmentation」などと話しているシーンが映る。旅行会社も政府に協力して、多くの中国人観光客が日本旅行をキャンセルする。日本経済が被る損害(préjudice/英語との違いに注意)は大きい。日本の観光収入の30%を中国人が落としているからです。客がいなくてガラガラの沖縄のホテルが映って、次にこの件について日本の市民二人へのインタヴュー。最初の女性は「高市さんが今までの首相が決して言えなかったことを言ったのは素晴らしい(formidable)」と答え、次の男性は「中国は過剰に(de manière excessive)反応している、日本が同じように反応する必要はない」と答えます。そして最後は、中国の艦隊が台湾周辺で軍事演習をしている映像が流れ、「これは台湾だけではなく、日本の首相への警告(avertissement)でもある」という言葉で幕を閉じます。

二番目のルポは、「日本 ますます高齢化する労働者/Japon : travailleurs toujours plus âgés」。高齢者が働いているという話題です。最初に登場するのは78歳という不動産鑑定士らしきご老人。彼は言う、「これは私に与えられた使命(mission)であって、お金の問題ではありません」。そして、「日本では仕事への忠誠が一般化(très répandu)している」と説明されます。しかしその後に紹介されるのはもっぱら、年金が少ないが故に働くことを余儀なくされている方たちです。もうすぐ83歳というドン・キホーテ従業員が登場し、「なぜ彼は働くのか・・・、彼の年金はとても少ない(sa pension de retraite est très faible)」と理由が述べられます。次に70歳のタクシー運転手が「私の年金は月額350ユーロ(≒65,000円)です」と証言する。このルポは最後に、日本における少子化と人口の高齢化、介護費用の問題を指摘していました。
長くなったので、ここで一旦区切りましょう。
(この項、続く)