サイトロゴ

レコールドフランセ フランス語学校 へようこそ!

03-3363-6603

blog

ビーフステーキの思い出(souvenirs de steak-frites)

投稿日:

こんにちは。バゲットです。

私が子供のころは、外国からの牛肉の輸入が制限されていて、「ビーフステーキ(=ビフテキ)」といえば高級料理の代名詞のようなものでした。私の実家は千葉の山奥の農村地帯ではわりと大きな農家で、決して貧しくはありませんでしたが、私は子供のころ「ビフテキ」を食べたことは一度もありません。
私が生まれて初めて「ビフテキ」を食べたのは、高校を卒業して東京に引っ越してきた日のことだったように思います。渋谷で現在「ヒカリエ」のある場所に建っていた「東急文化会館」のレストランで、ナイフとフォークの使い方、肉の切り方等を父に教えてもらいながら食べました。大卒初任給が10万円程度だった時代、私が食べたステーキは3,800円でした。
ビーフステーキのセット
それからほぼ10年後、私はフランスに留学し、ボルドー郊外のアパートの近くのカフェ・レストラン(brasserie)で、よく夕飯を食べました。ビーフステーキのセット(前菜、パン、ワイン、デザート付き)が、確か42フラン。当時の為替レートだと、日本円で850円前後でしょうか。値段の安さには驚きましたが、同時に、さして美味しいとも思えない肉質に、「普通の人が日常的に食べているステーキは、こんなものなんだろうなぁ」と、妙に納得したものでした。
さて、その後大学でフランス語を教えるようになると、いろいろな教科書で、フランス人が好きな料理の「ランキング」を目にします。もう20年以上も前、私が初めて見たランキングでは、「ビーフステーキのフライドポテト添え(steak-frites)」が一位になっていました。当時はフランスの「国民食(le plat national français)」と見なされていたようです。
ところが最近では、状況が一変しています。ネットで調べてみると、2017年11月の調査では(https://www.smartbox.com/blog/plats-preferes-des-francais/)、一位は「カモの胸肉のロースト(magret de canard)」。二位が「ムール貝のフライドポテト添え(moules frites)」、三位が「クスクス(couscous)」で、ビーフステーキは七位まで落ちています。フランスでも健康意識が高まっていて、カロリーの高さが凋落の原因だとも言われます。
※      ※      ※
私が大学二年生のときでしたが、私の誕生日に、当時お付き合いしていた女の子がビフテキを焼いてくれました。彼女も学生だったのであまりお金がなくて、安い牛肉を使ったせいか(あるいは彼女もステーキを焼くのは生まれて初めてだったのかw)、焼き上がったステーキは口に入れてもなかなか噛み切れません。「ガムみたいだね」と言いながら二人で笑いながら食べたのを、今でもよく覚えています。
その後、牛肉の輸入が自由化されました。安価な肉が市場に出回るようになって、今では東京でも、1000円以下の値段でステーキを食べられるお店があります。私もときどき、一人でわびしく(w)、ビフテキを食べに出かけます。
当然と言えば当然のことですが、「美味しいものを手頃な値段で食べられれば、それで幸せ」というほど、人間は単純ではないようです。

-blog

執筆者:

関連記事

雪だるま

雪だるまを作る(faire un bonhomme de neige)

こんにちは。バゲットです。 今年の冬は全国的に猛烈な寒波に襲われて、東京でも数年ぶりに積雪が、しかも二回もありました(2月5日現在)。公園や小学校の校庭で、雪だるまを作って遊んだ子供たちもいたでしょう …

フランスの家族海海岸で

ヴァカンスに行こう!(1)

こんにちは。バゲットです。 勤務先の大学で学期末試験が終わり、テストの採点と成績の提出も完了して、私もようやく夏休み。昨日は久しぶりに、終日、のんびりと過ごしました。 ということで、今回はフランスのヴ …

バカロレアの写真

前回についで、大学入試資格試験・バカロレア

バカロレアについて(2) こんにちは。バゲットです。 前回についで、大学入学資格試験・バカロレアについて、書きましょう。 さて、合格率90%超はいいとして、どのくらいの割合のフランス人がバカロレアを受 …

全国統一大学入試資格試験・バカロレアが取り行われました。

バカロレアについて(1) こんにちは。バゲットです。 フランスでは、今年も6月15日から22日にかけて、全国統一大学入学資格試験・バカロレアが取り行われました。 バカロレアの写真 フランスのバカロレア …

魚についてのクイズです。フランスには、面白い名前を持った魚がいます。

地球魚に月魚 こんにちは。バゲットです。 フランスは北を大西洋、南を地中海と、海に挟まれています。漁港もたくさんあって、漁師で生計を立てている人もたくさんいるようです。 それでも日本と比べると、魚を食 …

あなたのお住まい、お仕事は東京でしょうか?フランス語や文化に興味がございますか? くつろげて、自分に合うフランス語学校をお探しでしょうか?

東京でフランス語を学ぶのでしたら、新宿、池袋から数分の私たちの学校のサービスをご提案します。

初心者、初級対象者のすべての方には他校にはないプライベートレッスンをご提供します。初心者の方にはマンツーマンでそれぞれの題材の最後までご指導します。

その他のレベルではスタンダードコースとして(中級、上級)クラス内での広がりを作る為に1クラス3人まで のセミプライベートレッスンとプライベートレッスンがございます。

個人レッスンでは各ご要望のコースで対応します(文法、語彙、口語表現、試験準備、テレビニュース他…)。 フランス語会話サロンでは文化や社会に関する様々な題材で意見を交わし、東京からフランスまでを旅し、横断する事が出来ます。又、幼稚園生から大学生まで、セミプライベートレッスン、個人レッスンもご提案させていただきます。

私達の学校は会話を基本とする方法で、フランス語圏出身の講師による生きた会話レッスンを行っています。そういうわけで、私達は本校のことを、会話学校又は自由会話サロンと呼んでいます。