サイトロゴ

レコールドフランセ フランス語学校 へようこそ!

03-3363-6603

blog

サンタクロースって、誰?(Qui est le père Noël ?)

投稿日:

こんにちは。バゲットです。

ここでも何度か書いたように、私は房総半島の山奥の農家の出身で、子供のころ、実家ではクリスマスを祝う習慣はありませんでした。年によってはクリスマスケーキを食べましたが、ツリーを飾ったことや、プレゼントをもらったことは一度もありません。
それでもサンタクロースのことは、かなり幼い頃から知っていたように思います。『オバケのQ太郎』等、マンガで読んだのか、あるいは小学館の『小学〇年生』(学年別の総合雑誌)で読んだのでしょう。当然、私自身はサンタクロースの存在を信じてはいませんでした。しかしネットで、「現代の日本では70%以上の家庭で、子供はサンタクロースの存在を信じている/信じていた」などという記事(↓)を読むと、微かな羨望が混じった不思議な気分に襲われます。http://www.o-uccino.jp/article/archive/trend/20161117-souken/
と言うことで、クリスマスも近いので、今回はサンタクロースについて調べてみました。
※      ※      ※
一般にサンタクロースの「起源」とされるのは聖ニコラウス(=ミラのニコラウス)。4世紀頃のトルコ南部のキリスト教の主教で、貧しい人々に施しをしたとか、無実の死刑囚を救ったとか、いろいろな伝説があるようです。フランス語ではサン・ニコラ(Saint Nicolas)と言いますね。それがオランダ語で「シンタクラ-ス」になって、その命日(12月6日)を祝う習慣があったのですが、18世紀半ば頃からオランダ系の移民を介して、アメリカで「サンタクロース」として広まったそうです。
もっとも、私たちが知っているようなサンタクロースのイメージは、聖ニコラウスに還元できるものではありません。ウィキペディア・フランス語ヴァージョンによれば、それは「諸教混合的な構築物(construction syncrétiste)」で、「さまざまな伝統、お話(contes)、伝説、民間伝承の混合の産物」だそうです。つまり、聖ニコラウスの伝説が基礎となって、それにさまざまな伝承が接合して出来たものなのです。
サンタクロース
赤と白の服で白髭をたくわえたイメージは20世紀半ばのコカコーラのキャンペーンに由来するとよく言われますが、それは「都市伝説(légende urbaine)」にすぎず、そうしたイメージは19世紀の後半にはすでに広まっていたようです。
 ※      ※      ※
さて、サンタクロース伝説は、聖書に由来するキリスト教本家本流の伝説ではなく、キリスト教の一聖人を起源とする「外伝」、あるいは「スピン・オフ伝説」です。フランスを始めヨーロッパでは、サンタクロースの他にも、同様にキリスト教から派生した伝説が数多く存在します。聖杯伝説もそうですし、ジャンヌ・ダルクの物語も、史実に基づくとはいえ、多分に脚色された「伝説」のようなものでしょう。
現代においても、キリスト教の関連事項を題材にした小説や映画はたくさん作られています。世界的ベストセラーになった、ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』もその一つです。日本でも、遠藤周作の『沈黙』(キリスト教文学の傑作とされます)から、永井豪の『デビルマン』や石ノ森章太郎の『サイボーグ009』(それぞれ魔王サタンと天使が登場します)まで、キリスト教の影響を受けた作品は枚挙にいとまがありません。
そのように考えると、キリスト教が、単なる一宗教を越えた巨大な文化現象であることを、改めて感じますね。

-blog

執筆者:

関連記事

死者の日

「諸聖人の日」って何?(Qu’est-ce que la Toussaint ?)

こんにちは。バゲットです。 一ヶ月ほど前に書きましたが、フランスでは国民の祝日は年間11日あって、うち6日がキリスト教に関連したものです。再度記しておけば、それらは「復活祭の月曜日(移動祝日、2018 …

ビーフステーキのフライドポテト添え

ビーフステーキの思い出(souvenirs de steak-frites)

こんにちは。バゲットです。 私が子供のころは、外国からの牛肉の輸入が制限されていて、「ビーフステーキ(=ビフテキ)」といえば高級料理の代名詞のようなものでした。私の実家は千葉の山奥の農村地帯ではわりと …

せいしょくさい

ヴァチカンの長女と聖燭祭(La fille aînée de l’Église et la Chandeleur)

こんにちは。バゲットです。 私が高校生のとき、親しかったクラスメートが突然クリスチャンになりました。その経緯等については、全く興味がなかったので話したことはありません。ただ、私が冗談半分で、「お前、本 …

クスクス

クスクスはいかが?(Veux-tu du couscous ?)

こんにちは。バゲットです。 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。 さて、すでにお気づきの方も多いでしょうが、私は料理が下手です。極端に下手です。常軌を逸して、下手です。も …

他に鞭打たなければならないネコがいる

ネコを鞭打つ(fouetter un chat)

こんにちは。バゲットです。 2018年8月のネット記事によれば、フランスには1,350万匹のネコと730万匹のイヌがいるそうです(https://particulier.sollyazar.com/a …

あなたのお住まい、お仕事は東京でしょうか?フランス語や文化に興味がございますか? くつろげて、自分に合うフランス語学校をお探しでしょうか?

東京でフランス語を学ぶのでしたら、新宿、池袋から数分の私たちの学校のサービスをご提案します。

初心者、初級対象者のすべての方には他校にはないプライベートレッスンをご提供します。初心者の方にはマンツーマンでそれぞれの題材の最後までご指導します。

その他のレベルではスタンダードコースとして(中級、上級)クラス内での広がりを作る為に1クラス3人まで のセミプライベートレッスンとプライベートレッスンがございます。

個人レッスンでは各ご要望のコースで対応します(文法、語彙、口語表現、試験準備、テレビニュース他…)。 フランス語会話サロンでは文化や社会に関する様々な題材で意見を交わし、東京からフランスまでを旅し、横断する事が出来ます。又、幼稚園生から大学生まで、セミプライベートレッスン、個人レッスンもご提案させていただきます。

私達の学校は会話を基本とする方法で、フランス語圏出身の講師による生きた会話レッスンを行っています。そういうわけで、私達は本校のことを、会話学校又は自由会話サロンと呼んでいます。