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桃と魚釣りとどっちが好き?(Qu’est-ce que tu préfères, la pêche ou les pêches ?)

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こんにちは。バゲットです。

フランス語に discuter du(/sur le) sexe des anges (=天使の性別について議論する)という表現があります。「どうでもいいことについて、延々と議論する」という意味ですが・・・。
私の古い友人は、日本文学を専攻し、日本の民話を研究しています。先日、久しぶりに会ってお酒を飲んだのですが、彼の話によれば、最近、学会では桃太郎について大論争が繰り広げられているそうなのです。そう、皆さまご存知の、あの桃太郎です。
議論の発端となったのは、昨年秋の「日本桃太郎学会」での若い女性研究者の発表。彼女はそこで、「川上から流れてきた大きな桃(直径1メートルとも言われる)を家に持ち帰ったお婆さんは、まず桃の皮をむいたはずだ、したがって桃太郎は皮をむいた桃から生まれたのだ」と主張したのです。この斬新な指摘は多くの支持者を得る一方で、一部の保守派論客の間に猛烈に反発を生み出します。彼らは反論します、「そんな大きな桃の皮をむくのは大変だ、お婆さんは桃を小さく切り分けてから皮をむくつもりだったに違いない、だから桃太郎は皮をむいていない桃から生まれたのだ」と。
この論争に、ある在野の歴史学者が参戦し、「そのように大きな桃を包丁で切ることは不可能だ、お婆さんは平家の落ち武者の末裔で日本刀を持っていた、それについては確かな史料がある」と言い出します。さらに京〇大学教授で神話学の権威とされる学者が発言し、「お婆さんは日本刀で桃を一刀両断したが、桃の中の桃太郎は不死身なので、かすり傷一つ負わなかった」と自信満々で断定する、等々といった具合に、学者たちは侃々諤々(かんかんがくがく)の議論を続けている・・・。
と、まあ以上は、もちろん真っ赤な(?)ジョークですが、今日のテーマの一つは「桃(une pêche)」なのでした。
桃
話は大きく飛びますが、私は子供のころ、魚釣り(la pêche)が大好きでした。私が育った田舎は、小学校の近くを川が流れており、農業用のダムやため池もあって、海も遠くはなかったので、釣りを楽しむ場所には事欠きません。大人でも子供でも釣りを趣味にしている人はたくさんいて、私も友人たちと自転車で遠出をしたり、あるいは時には父に連れられて、いろいろな所に釣りに行きました。
小学校高学年の一時期は釣りを中心に生活が回っているような状態で、自分ではそこそこの「腕前」だと思っていたのですが、今になって考えてみれば、所詮、子供の遊び。と言うか、友人たちと比べても、下手な方だったかもしれません。
魚釣り
さて、もうお気づきの方もいらっしゃると思います。フランス語では「桃」と「魚釣り」は同じ単語で、しかも共に女性名詞(la pêche)なのです。
もちろん、両者は意味が大きく異なるばかりか、ほとんど「無関係」と言ってもいい単語なので、混同するような文脈はちょっと想像ができません。ただし、「桃」が可算名詞であるのに対し、「魚釣り」は不可算であることには気をつけてください。たとえば、「私は魚釣りが好き」なら、J’aime la pêche と単数形にします。他方「私は桃が好き」だったら、J’aime les pêches と複数形です(aimer =「~が好き」の目的語は数えられないものは単数形、数えられるものなら複数形です)。
そのことから思いついたのが、今回のタイトル(Qu’est-ce que tu préfères, la pêche ou les pêches ?=魚釣りと桃とどっちが好き?)。ナンセンスで、事実上ありえない疑問文ですが、「言葉遊び」だと思って、ご容赦くださいませ

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