サイトロゴ

レコールドフランセ フランス語学校 へようこそ!

03-3363-6603

blog

復活祭とチョコレートのタマゴ(Pâques et des œufs en chocolat)

投稿日:

こんにちは。バゲットです。

フランス語の勉強を始めたばかりのころ、「日曜日」に対応する語を知ったときは、ちょっと戸惑いました。「月」が lune で「月曜日」は lundi、「火星」が Mars で「火曜日」は mardi。ところが、「太陽」は soleil なのに「日曜日」は dimanche なのです。英語の日曜日は「Sunday=太陽の日」ですから、やっぱり奇妙です。
そんなことがあったので、ずっと後になって、dimanche が「主=イエス・キリストの日」を意味することを知ったときは、何か胸のつかえが取れたような、目からウロコが落ちたような気がしました。と同時に、そのとき初めて日曜日が休日である理由を知って、少し驚きました。
そんなことを知らなかったのは私だけなのかもしれませんが、念のために書いておけば、日曜日が休日なのは、それがイエス・キリストが復活した日だからです。実際、キリストは金曜日に十字架に架けられて絶命し(それが、金曜日が不吉とされる理由の一つです)、二日後の日曜日に復活しました。だから、カトリック教会では日曜日にミサが行われるのだし、キリスト教徒にとって日曜日は「安息日」なのだし、古代ローマ帝国の時代から日曜日は休日なのです(註)。
※      ※      ※
ということで、キリストが復活した日、すなわち「復活祭」。キリスト教ではクリスマス(Noël)を上回る最大のイベントで、クリスマスが12月25日に固定されているのに対し、こちらは年によって日付が変わる移動祝祭日(fête mobile)です。「春分の後の最初の満月の日の次の日曜日」という、天文学者でもなければいつになるか分からないような日で、19年は4月21日がそれにあたります。各地の教会で大規模なミサが執り行われますが、著名な大聖堂(cathédrale)はキリスト教徒のみならず、興味本位wの観光客も殺到して、立錐の余地もないほど混むそうです。
フランス語では Pâques と言い、無冠詞で用います。「復活際には」と時の副詞にするときは “à Pâques”、「復活祭おめでとう」は “Joyeuses Pâques !” ですね。
子供たちが楽しみにしているのが「復活祭のタマゴ(œufs de Pâques)」(↓)。
復活祭のタマゴ
復活祭の朝のプレゼントで、昔は茹でタマゴを彩色していたそうですが、現在は卵形のチョコレートが主流だとのこと。プラスチックのタマゴを使い、中にお菓子を入れることもあるそうです。前夜にウサギ(復活祭のウサギ=lapin de Pâques)が来て置いていくという伝承があって、子供たちは朝起きると、屋内や庭でこのタマゴを探します。
※      ※      ※
キリストは神だから復活しましたが、一般の人間は一度死んだら(少なくとも「最後の審判の日」までは)復活したりはしません。
さて、アメリカの作家ダン・シモンズの小説『ハイペリオン』(←超有名なSF)には、復活する(=生き返る)部族が登場します。彼らは、もとは銀河系の辺境の惑星に移住した地球人です。どういう訳か、胸に赤い十字架(←キリスト教への示唆)を埋め込まれていて、病気や事故で死亡しても、その赤い十字架が残っている限り、「復活」するのです。その部族は、当然、その惑星に植民した当時は高度な科学文明を持っていました。ところが数百年後、小説の物語に登場するときは原始的な狩猟・採集の生活をしています。
詳述はしませんが、私には非常に説得力のある「末路」のように思えます。そんなものでしょう、「不死」を手に入れた人類なんて。

註・321年、ローマ皇帝コンスタンチヌス1世が日曜日を休日と定めました。

-blog

執筆者:

関連記事

ビーフステーキのフライドポテト添え

ビーフステーキの思い出(souvenirs de steak-frites)

こんにちは。バゲットです。 私が子供のころは、外国からの牛肉の輸入が制限されていて、「ビーフステーキ(=ビフテキ)」といえば高級料理の代名詞のようなものでした。私の実家は千葉の山奥の農村地帯ではわりと大きな農家で、決して貧しくはありませんでしたが、私は子供のころ「ビフテキ」を食べたことは一度もありません。 私が生まれて初めて「ビフテキ」を食べたのは、高校を卒業して東京に引っ越してきた日のことだったように思います。渋谷で現在「ヒカリエ」のある場所に建っていた「東急文化会館」のレストランで、ナイフとフォークの使い方、肉の切り方等を父に教えてもらいながら食べました。大卒初任給が10万円程度だった時代、私が食べたステーキは3,800円でした。 それからほぼ10年後、私はフランスに留学し、ボルドー郊外のアパートの近くのカフェ・レストラン(brasserie)で、よく夕飯を食べました。ビーフステーキのセット(前菜、パン、ワイン、デザート付き)が、確か42フラン。当時の為替レートだと、日本円で850円前後でしょうか。値段の安さには驚きましたが、同時に、さして美味しいとも思えない肉質に、「普通の人が日常的に食べているステーキは、こんなものなんだろうなぁ」と、妙に納得したものでした。 さて、その後大学でフランス語を教えるようになると、いろいろな教科書で、フランス人が好きな料理の「ランキング」を目にします。もう20年以上も前、私が初めて見たランキングでは、「ビーフステーキのフライドポテト添え(steak-frites)」が一位になっていました。当時はフランスの「国民食(le plat national français)」と見なされていたようです。 ところが最近では、状況が一変しています。ネットで調べてみると、2017年11月の調査では(https://www.smartbox.com/blog/plats-preferes-des-francais/)、一位は「カモの胸肉のロースト(magret de canard)」。二位が「ムール貝のフライドポテト添え(moules frites)」、三位が「クスクス(couscous)」で、ビーフステーキは七位まで落ちています。フランスでも健康意識が高まっていて、カロリーの高さが凋落の原因だとも言われます。 ※      ※      ※ 私が大学二年生のときでしたが、私の誕生日に、当時お付き合いしていた女の子がビフテキを焼いてくれました。彼女も学生だったのであまりお金がなくて、安い牛肉を使ったせいか(あるいは彼女もステーキを焼くのは生まれて初めてだったのかw)、焼き上がったステーキは口に入れてもなかなか噛み切れません。「ガムみたいだね」と言いながら二人で笑いながら食べたのを、今でもよく覚えています。 その後、牛肉の輸入が自由化されました。安価な肉が市場に出回るようになって、今では東京でも、1000円以下の値段でステーキを食べられるお店があります。私もときどき、一人でわびしく(w)、ビフテキを食べに出かけます。 当然と言えば当然のことですが、「美味しいものを手頃な値段で食べられれば、それで幸せ」というほど、人間は単純ではないようです。

パリの浜辺

ヴァカンスに行こう!(2)

こんにちは。バゲットです。 しばらく間が開きましたが、ヴァカンスのお話の続きです。 さて、ほとんどのフランス人が海や山でヴァカンスを過ごすようなイメージがありますが、昨年の統計によれば、実際に休暇で自宅を離れるのは55%ぐらいです。行き先は8割以上がフランス国内で、一番多いのは、田舎に住む家族、親戚、友人のところ(約50%)。期間は2週間以内が7割を超えています(2週間が40%、1週間が25%、1週間以内も7%)。 休暇の長さを別にすれば、日本人がお盆に帰省するのとあまり違わないですね。 最近はキャンピングカーを購入して、キャンプ場で過ごす人も多いとのことです。 逆に言えば、45%の人はどこにも行かないわけで、そういう人たちのために、大都市では川沿いに人工の浜辺を作ったりします。セーヌ河岸に作られるパリ・プラージュ(Paris-Plages:パリの浜辺↓)が有名ですが、地方出身のフランス人教師の話では、地方の大都市でも作られているそうです。 ちょっと、東京では考えられないですね。 ほとんどの大都市が海沿いにあって、海岸なんて行こうと思えばいつでも行ける日本とは違い、フランス人の海に対する憧れは強烈だ、ということでしょうか。 さて、皆さまは夏休みはどのように過ごしましたか?

悲しみのイレーヌ

『悲しみのイレーヌ/Travail soigné』フランス語学校

こんにちは。バゲットです。 数年前、ピエール・ルメートル(Pierre Lemaitre)の『その女アレックス(Alex)』が日本のミステリー界を席巻し、60万部を超えるベストセラーとなったことは、ご記憶の方も多いと思います。フランスの小説が日本であれほど話題になったのは、マルグリット・デュラスの『愛人(L’Amant)』(邦訳1985年)以来、30年ぶりのことでした。 今回紹介したいのは、同じくルメートルの『悲しみのイレーヌ』(文春文庫)。原題は「入念な仕事(Travail soigné)」で、邦訳のタイトルは英訳から取ったもののようです。『その女アレックス』の前日譚ですが、こちらの作品もフランスで4つの賞を受賞し、日本でも「週刊文春ミステリーベスト10」で1位に選出された秀作です。 主人公は身長145センチの俊英、カミーユ・ヴェルーヴェン(Camille Verhoeven)警部。その部下に、富豪の御曹司で美男のルイとドケチのアルマン。上司は巨漢のル・グエン。『アレックス』でお馴染みのカルテットが、この作品でも活躍します。 さて、パリ郊外のロフトで、二人の娼婦の惨殺死体が発見されました。ルイが電話で「こんなのは見たことがない」と言う通り、現場は血と排泄物にまみれ、死体は切断された上に内臓をえぐられ、切り落とされた首が壁に釘付けされている・・・という凄惨な状況。そして、首の横には巨大な血文字で、「わたしは戻った」と書かれている。 そのような過剰とも言える「演出」の目的は何なのか。自問するカミーユは、それがある有名なミステリー小説の殺人現場の再現であることに気づきます。さらに調べてみると、同様に著名な小説に描かれた殺害場面を再現する、いくつかの未解決事件があることが判明し・・・ ミステリー小説としての出来栄えは、『その女アレックス』を上回ると思います。ストーリー展開はスリリングで、登場人物も丁寧に描かれていて魅力的。仕掛けられたトリックも秀逸で、「小説の新たな可能性を切り開いた」とさえ評価できそうです。 フランス好き、ミステリー好き、小説好きのすべての方にお薦めしますが、特に『アレックス』を未読の方は、前日譚である本作品をお先にどうぞ。

複合過去

続・「複合過去」って何?(Qu’est-ce que le passé composé ?/être+p.p.)

こんにちは。バゲットです。 今回も引き続き、複合過去について書きましょう。 フランス語の動詞の95%以上は、avoir を助動詞にして複合過去を作りますが、ごく少数の移動を意味する自動詞(=直接目的語を取らない)は、être+過去分詞(以下p.p.と略します)で複合過去を表します。たとえば、aller/venir(行く/来る)、partir/arriver(出発する/着く)、sortir/entrer(出る/入る)、monter/descendre(上る/下りる)、naître/mourir(生まれる/死ぬ)、rester(とどまる)、tomber(落ちる、倒れる)、passer(移る、立ち寄る)、retourner(戻る)などの自動詞、及びそれらからの派生語(revenir [帰る]、devenir [~になる]、rentrer [帰る] など)です。 「移動を意味する」と書きましたが、marcher(歩く)、courir(走る)、nager(泳ぐ)、voler(飛ぶ)など「移動する行為」は、助動詞にavoir を用います。ですから、正確には「移動した結果としての状態を意味する自動詞」ですね。 なお、私は学生たちには「生まれる/死ぬ(naître/mourir)は移動の一種だ」と言っています。言語学的な根拠があるか否かは知らないのですが、宗教的に考えれば「この世」に来るのが「生まれる」、「あの世」に行くのが「死ぬ」ですから。 複合過去 注意しなければならないのは、avoir+p.p. では過去分詞が原則的に「不変」だったのに対し、être+p.p. のときは過去分詞が主語に「性数一致する=女性形になったり複数形になったりする」ということ。たとえば、「彼は東京に行った」なら Il est allé à Tokyo ですが、「彼女は東京に行った」は Elle est allée à Tokyo と過去分詞が女性形になり、「彼女たちは東京に行った」だと Elles sont allées à Tokyo のように女性複数形になります。 ※      ※      ※ さて、以上はどの教科書・参考書にも書いてある、いわば「基本事項」。私が本当に書きたかったのは、これからです。 実は私自身、若いころにちょっと戸惑ったのですが、上に挙げた動詞のいくつかはavoir+p.p. で複合過去を作ることもあるのです。 と言うのも、先に書いたように、être+p.p. で複合過去を作るのは、移動した結果としての状態を意味する「自動詞」だからです。つまり、上記の動詞の中には「自動詞(=直接目的語を取らない)」の用法の他に、「他動詞(=直接目的語を取る)」の用法も持つものがあって、「他動詞」として、目的語を伴って用いるときは、avoir+p.p. で複合過去になるのです。 具体的には、monter、descendre、passer、sortir、retournerなど。これらの動詞には自動詞と他動詞の両方の用法があり、自動詞のときはêtre が助動詞になりますが、他動詞のときはavoir が助動詞となるのです。 たとえば、Elle est montée au sommet(彼女は山頂に登った)/Elle a monté la côte(彼女は坂を上った)、Elle est descendue à la cave(彼女は地下室に下りた)/Elle a descendu l’escalier(彼女は階段を下りた)、Elle est passée chez moi(彼女は私の家に立ち寄った)/Elle a passé la frontière(彼女は国境を越えた)などです。慣れないうちは区別が難しいかもしれませんが、注意してください。 ※      ※      ※ 「今日、ママが死んだ(Aujourd’hui, maman est morte)。あるいは昨日だったかもしれないが、分からない(Ou peut-être hier, je ne sais pas)」。アルベール・カミュ(Albert Camus)の小説『異邦人(L’Étranger)』の冒頭、フランス文学史上最も有名な書き出しの一つです。ここで複合過去(est morte)が用いられていることに、お気づきのことでしょう。 このように、「ル・モンド20世紀の100冊(Les cent livres du siècle)」で一位にランキングされたこの名作は、主に複合過去で書かれています。構文も単純ですし、何よりも作品自体が短いので、フランス語の基本文法を終えたばかりの方が、初めて読む原典としては最適かと思います。興味をお持ちの方は、ぜひとも手に取ってみることをお薦めします。

イザベル・アジャーニ

ハリウッド・セクハラ事件/フランスにて(Affaire Weinstein en France)

こんにちは。バゲットです。 ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ事件は日本でも大きく報道されましたから、皆さまもご存知のことと思います。被害を訴えた人たちには、ジュディット・ゴドレーシュ(Judith Godrèche)やエマ・ドゥ・コーヌ(Emma de Caunes)など、フランス人の女優さんも含まれていたため、この件はフランスでも大騒ぎになりました。国営放送 France 2 の夜のニュースで、二日連続してトップで扱われたほどでした。 そこでインタヴューに応じ、具体的で生々しい証言をしたのが、写真のフロランス・ダレル(Florence Darel↓)です。  彼女の証言によれば・・・ 「1994年、映画『ファウスト』の公開記念パーティがありました。ハーヴェイ・ワインスタインはパーティの後、私に何度も電話をかけてきて、『会わないか』、『ホテルに来ないか』と誘いました。電話は次第に執拗になって、私は『夜遅く飲みに来い』というこの“指令(injonction)”から逃れるために、共演した俳優と付き合っている(être en couple avec)とウソをつきました。」 さらに・・・ 「95年の冬、パリにいたワインスタインは、彼の秘書を通じて、私に何度かメッセージを送ってきましたが、私は返事をしませんでした。すると今度は私のマネージャーに連絡し、仕事の企画をちらつかせてきました(Il agite un projet professionel derrière)。マネージャーは『行って、聞いてこい』と言いました。」 彼女はリッツホテルのスイートルームに出向きます・・・ 「すぐに、彼が望んでいることは、私が彼の愛人になることだと分りました。彼はまるで“取引(un deal)”を提案するように、『年に数日でよい』と言い、また彼は『世界中のたくさんの女性とそうしている(il faisait ça avec plein de femmes dans le monde)』とも言いました、あたかもそれが全く普通のことであるかのように(comme si c’était tout à fait normal)」。 ※       ※      ※ なるほど・・・・。私は、最初このスキャンダルを知ったとき、被害者の数の多さに驚きました。「ほとんど見境なく、手を出してる」と。でも、ダレルの証言を聞くと、ワインスタインの「執拗さ」に驚きますね。 もっとも、こうしたことはワインスタインやハリウッドに特有のものではなく、フランスの映画界でも事情はあまり変わらないようです。実際、この事件を受けて、セザール賞主演女優賞を5回(!)も受賞したイザベル・アジャーニ(Isabelle Adjani↓)が、新聞に寄稿し、フランス映画界に蔓延する、セクハラを容認する「雰囲気」を告発しました。 「たいていの人々にとって(Pour la plupart des gens)、女優が成功するためには寝なければならない(doit coucher)ということは、依然として自然(naturel)なことであって、さらには当然(normal)のことでさえあるのです」と。 そうだとすれば、問題は個人の資質ではなく、映画界の「習慣」や「文化」になってしまいます。根は相当に深いようで、一掃するには時間がかかるかもしれません。 ※       ※      ※ さて、エマニュエル・マクロン大統領は、2011年にサルコジ大統領がハーヴェイ・ワインスタインに授与した「レジオン・ドヌール勲章」を、「剥奪」することを決定しました。

あなたのお住まい、お仕事は東京でしょうか?フランス語や文化に興味がございますか? くつろげて、自分に合うフランス語学校をお探しでしょうか?

東京でフランス語を学ぶのでしたら、新宿、池袋から数分の私たちの学校のサービスをご提案します。

初心者、初級対象者のすべての方には他校にはないプライベートレッスンをご提供します。初心者の方にはマンツーマンでそれぞれの題材の最後までご指導します。

その他のレベルではスタンダードコースとして(中級、上級)クラス内での広がりを作る為に1クラス3人まで のセミプライベートレッスンとプライベートレッスンがございます。

個人レッスンでは各ご要望のコースで対応します(文法、語彙、口語表現、試験準備、テレビニュース他…)。 フランス語会話サロンでは文化や社会に関する様々な題材で意見を交わし、東京からフランスまでを旅し、横断する事が出来ます。又、幼稚園生から大学生まで、セミプライベートレッスン、個人レッスンもご提案させていただきます。

私達の学校は会話を基本とする方法で、フランス語圏出身の講師による生きた会話レッスンを行っています。そういうわけで、私達は本校のことを、会話学校又は自由会話サロンと呼んでいます。