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『なまいきシャルロット(l’effrontée)』

投稿日:2017年11月2日

こんにちは。バゲットです。

多少なりともフランス文化に興味をお持ちの方なら、シャルロット・ゲンズブール(Charlotte Gainsbourg)はご存知でしょう。フランス語テキスト『スピラル』にも写真が載っていますから、「レコール・ド・フランセ」で初級の授業を受けられた方は、そちらで見たこともあると思います。

多彩な才能を発揮したセルジュ・ゲンズブールと美人女優ジェーン・バーキンとの間に生まれ、13歳で映画デビュー。2009年にはカンヌ映画祭で「女優賞」を受賞するなど、現代のフランスを代表する名女優の一人です。

さて、若い彼女を一躍スターダムに押し上げたのが、青春映画の名作『なまいきシャルロット』でした。

なまいき娘(L'effrontée)

1985年公開の作品で、原題は『なまいき娘(L’effrontée)』。主演のシャルロットは、この演技でセザール賞新人女優賞を受賞しています。
誕生時に母を亡くし、父と兄と家政婦と暮らしているシャルロットは、13歳。特に熱中できることもなく、級友たちともうまくいかず、夏のバカンスを前にして、憂鬱な日々を過ごしています。イライラが募って、父や兄や、母親代わりの家政婦にまで当たり散らしてしまう始末です。そんな彼女が、父親の取引先で出会った青年に淡い恋をし、偶然知り合った同い年の天才ピアニストに「あなたのような付き人がほしい」と言われて、舞い上がってしまって・・・というストーリー。
思春期のちょっと背伸びしたい気分、恋することへの憧れと不安、戸惑いと恐れ。中学生の平凡な日常への苛立ちと、もっと広い世界への夢想、そして失望。そんな、誰でも経験したことがありそうな揺れる思いを、映画初主演のシャルロットが自然な演技で演じます。

シャルロット・ゲンズブール

フランスの田舎町を描く映像の美しさと、軽快な音楽。とりわけ、まだあどけなさの残る、ヒロインの弾けるような魅力。
本当に良い映画だと思います。この作品をもって、シャルロット・ゲンズブールの「代表作」と推す声もあるようです。
大きめのビデオ・ショップなら、どこでも置いてあるでしょう。お薦めですよ。

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