サイトロゴ

レコールドフランセ フランス語学校 へようこそ!

03-3363-6603

blog

降誕祭おじさんとクリスマスの薪(Le père Noël et la bûche de Noël)

投稿日:

こんにちは。バゲットです。

前回も書いたように、私たちが知っているサンタクロ-スは、4世紀のキリスト教の主教・聖ニコラウス(Saint Nicolas)の伝説が根幹となって、それにさまざまな伝統、伝説、民間伝承が接合して出来たものです。
「サンタクロース」という呼称に関しては、オランダ語で言う聖ニコラウス=「シンタクラース」が、移民を通してアメリカで「サンタクロース」として広まり、その後日本に伝えられたもの。それ故、それは万国共通ではなく、フランスでは「ル・ペール・ノエル(le père Noël)=クリスマスおじさん」、イギリスでは「ファーザー・クリスマス(Father Christmas)」、その他の国でもその国の言語で「クリスマスおじさん」、「クリスマスお爺さん」、「冬のお爺さん」などに当たる呼び名が与えられています。
クリスマスおじさん
さて、フランス語の「ノエル(Noël=クリスマス)」は、「誕生の、誕生に関する」という意味のラテン語に由来し、キリストの誕生=降誕(こうたん)を指す言葉です。つまり、「ル・ペール・ノエル」は「降誕祭おじさん」ですね。
クリスマスをそのように「降誕」を表す語で呼ぶのはヨーロッパでは珍しいことではなく、イタリア語(Natale)やスペイン語(Navidad)、ポルトガル語(Natal)などでも、事情は同じだそうです。    
 ※      ※      ※
さて日本では、クリスマス・イヴ(la veillée de Noël)は、若い恋人たちにとってバレンタインデーと並ぶ一大イベントです。このことはフランス人の目には奇異に映るようで、ウィキペディアでも、「日本では、恋人たちは一般にレストランでロマンチックな夜を過ごして、クリスマスを祝う(Au Japon, les couples fêtent généralement Noël sous la forme d’une soirée romantique au restaurant)」と紹介されています。
それではフランス人は、どのようにしてクリスマス・イヴを過ごすのでしょう。
熱心なキリスト教徒は、教会の「深夜ミサ(messe de minuit)」に参加します。「深夜」と言っても実際には夜の早い時間(~10時ごろ)に行われるわけですが、終了後も教会に残って、日付が変わるまで祈り続ける人も多いそうです。
しかし、やはりウィキペディアによれば、「フランス人の4分の3は、クリスマスをまず家族のお祭り(fête familiale)と考えており」、彼らは家族で集まって、家でパーティーを催します。クリスマスツリー(sapin de Noël)を飾って、プレゼントを交換し、七面鳥(dinde)やフォアグラ(foie gras)やシーフード(fruits de mer)など贅沢な料理を食べます。そして、デザートは、日本風のクリスマスケーキではなくて、これ(↓)。
クリスマスケーキ
「ビュッシュ・ド・ノエル(bûche de Noël)=クリスマスの薪(まき)」です。なぜ「薪」なのかについては諸説あるようですが、三度ウィキペディアによれば、「この伝統的料理(tradition culinaire)は、冬至を祝う別の儀式を再現(reproduire)したもの」だとのこと。キリスト教が広まる以前、スカンジナヴィア諸国やフランスのプロヴァンス地方では、翌年の豊作を祈願して、冬至の日に神々への捧げ物として巨大な丸太を燃やす儀式が行われていました。その儀式がその後「キリスト教化されて(christianisé)」クリスマス・イヴに行われるようになり、19世紀の半ば頃に、ケーキとしての「薪」が作られるようになったということです。
調べてみると、日本のケーキ屋さんでも売っています。私も今年は趣向を変えて、小さめの「薪」を買ってきて、食べてみましょうか。

-blog

執筆者:

関連記事

歌手が来た!(Une cantatrice à l’école !)

こんにちは。レコール・ド・フランセ教師のフランク(Franck)です。 歌手で、当校の生徒でもある竹本絵里子さんをご紹介いたします。 本年4月に開催されるオペラ・リサイタルに出演する歌手の方が、フラン …

ビーフステーキのフライドポテト添え

ビーフステーキの思い出(souvenirs de steak-frites)

こんにちは。バゲットです。 私が子供のころは、外国からの牛肉の輸入が制限されていて、「ビーフステーキ(=ビフテキ)」といえば高級料理の代名詞のようなものでした。私の実家は千葉の山奥の農村地帯ではわりと …

ジャンヌ・ダルク、あるいは美少女戦士(Jeanne d’Arc ou une jolie guerrière)

こんにちは。バゲットです。 「リボンの騎士」、「風の谷のナウシカ」、「セーラー・ムーン」、「綾波レイ/惣流・アスカ・ラングレー(←新世紀エヴァンゲリオン)」「あずみ」・・・。最近のものは知らないのです …

ムシュワール=鼻かみ布

四角いハンカチ(le mouchoir carré)

こんにちは。バゲットです。 私が高校生のとき、太田裕美さんの歌「木綿のハンカチーフ」が大ヒットしました。田舎に残った女の子が都会に出て変わってゆく恋人を想う歌で、魅力的な歌詞やメロディーに加えて、太田 …

ガトー・オ・ショコラ

どんなケーキが好きですか(Quels gâteaux aimez-vous ?)

こんにちは。バゲットです。 私が学生時代、住んでいたアパートの近くに、チーズケーキの美味しい喫茶店がありました。毎日、大学の図書館で閉館時間まで勉強し、帰宅する前によく寄ったものでした。後は帰ってお風 …

あなたのお住まい、お仕事は東京でしょうか?フランス語や文化に興味がございますか? くつろげて、自分に合うフランス語学校をお探しでしょうか?

東京でフランス語を学ぶのでしたら、新宿、池袋から数分の私たちの学校のサービスをご提案します。

初心者、初級対象者のすべての方には他校にはないプライベートレッスンをご提供します。初心者の方にはマンツーマンでそれぞれの題材の最後までご指導します。

その他のレベルではスタンダードコースとして(中級、上級)クラス内での広がりを作る為に1クラス3人まで のセミプライベートレッスンとプライベートレッスンがございます。

個人レッスンでは各ご要望のコースで対応します(文法、語彙、口語表現、試験準備、テレビニュース他…)。 フランス語会話サロンでは文化や社会に関する様々な題材で意見を交わし、東京からフランスまでを旅し、横断する事が出来ます。又、幼稚園生から大学生まで、セミプライベートレッスン、個人レッスンもご提案させていただきます。

私達の学校は会話を基本とする方法で、フランス語圏出身の講師による生きた会話レッスンを行っています。そういうわけで、私達は本校のことを、会話学校又は自由会話サロンと呼んでいます。