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降誕祭おじさんとクリスマスの薪(Le père Noël et la bûche de Noël)

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こんにちは。バゲットです。

前回も書いたように、私たちが知っているサンタクロ-スは、4世紀のキリスト教の主教・聖ニコラウス(Saint Nicolas)の伝説が根幹となって、それにさまざまな伝統、伝説、民間伝承が接合して出来たものです。
「サンタクロース」という呼称に関しては、オランダ語で言う聖ニコラウス=「シンタクラース」が、移民を通してアメリカで「サンタクロース」として広まり、その後日本に伝えられたもの。それ故、それは万国共通ではなく、フランスでは「ル・ペール・ノエル(le père Noël)=クリスマスおじさん」、イギリスでは「ファーザー・クリスマス(Father Christmas)」、その他の国でもその国の言語で「クリスマスおじさん」、「クリスマスお爺さん」、「冬のお爺さん」などに当たる呼び名が与えられています。
クリスマスおじさん
さて、フランス語の「ノエル(Noël=クリスマス)」は、「誕生の、誕生に関する」という意味のラテン語に由来し、キリストの誕生=降誕(こうたん)を指す言葉です。つまり、「ル・ペール・ノエル」は「降誕祭おじさん」ですね。
クリスマスをそのように「降誕」を表す語で呼ぶのはヨーロッパでは珍しいことではなく、イタリア語(Natale)やスペイン語(Navidad)、ポルトガル語(Natal)などでも、事情は同じだそうです。    
 ※      ※      ※
さて日本では、クリスマス・イヴ(la veillée de Noël)は、若い恋人たちにとってバレンタインデーと並ぶ一大イベントです。このことはフランス人の目には奇異に映るようで、ウィキペディアでも、「日本では、恋人たちは一般にレストランでロマンチックな夜を過ごして、クリスマスを祝う(Au Japon, les couples fêtent généralement Noël sous la forme d’une soirée romantique au restaurant)」と紹介されています。
それではフランス人は、どのようにしてクリスマス・イヴを過ごすのでしょう。
熱心なキリスト教徒は、教会の「深夜ミサ(messe de minuit)」に参加します。「深夜」と言っても実際には夜の早い時間(~10時ごろ)に行われるわけですが、終了後も教会に残って、日付が変わるまで祈り続ける人も多いそうです。
しかし、やはりウィキペディアによれば、「フランス人の4分の3は、クリスマスをまず家族のお祭り(fête familiale)と考えており」、彼らは家族で集まって、家でパーティーを催します。クリスマスツリー(sapin de Noël)を飾って、プレゼントを交換し、七面鳥(dinde)やフォアグラ(foie gras)やシーフード(fruits de mer)など贅沢な料理を食べます。そして、デザートは、日本風のクリスマスケーキではなくて、これ(↓)。
クリスマスケーキ
「ビュッシュ・ド・ノエル(bûche de Noël)=クリスマスの薪(まき)」です。なぜ「薪」なのかについては諸説あるようですが、三度ウィキペディアによれば、「この伝統的料理(tradition culinaire)は、冬至を祝う別の儀式を再現(reproduire)したもの」だとのこと。キリスト教が広まる以前、スカンジナヴィア諸国やフランスのプロヴァンス地方では、翌年の豊作を祈願して、冬至の日に神々への捧げ物として巨大な丸太を燃やす儀式が行われていました。その儀式がその後「キリスト教化されて(christianisé)」クリスマス・イヴに行われるようになり、19世紀の半ば頃に、ケーキとしての「薪」が作られるようになったということです。
調べてみると、日本のケーキ屋さんでも売っています。私も今年は趣向を変えて、小さめの「薪」を買ってきて、食べてみましょうか。

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