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ネコの舌(langue de chat)

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こんにちは。バゲットです。

皆さまご存知のように、日本語で、熱い食べ物が苦手な人のことを「ネコ舌」と言います。個人的な印象では女性に多いようで、少なくとも私は、男性で「ネコ舌」という人には会ったことがありません。まあ、男性の場合、カワイコぶってもしようが無いから、あえて言わないだけなのかも知れませんが。
しかし、なぜ、熱い食べ物を食べられない人を「ネコ舌」と言うのでしょう。もともと、ものを煮たり焼いたりして食べるのは人間だけですから、普通、動物はすべて熱い食べ物は苦手なはずですし、そういう意味では、「イヌ舌」でも「ウマ舌」でも「ウサギ舌」でもよかったはずです。実際に家の中、しばしばテーブルの近くにいて、人間の食事の残り物として熱い物を食べる機会がたくさんありそうな「ネコ」が、代表として選ばれた、ということなのでしょうか。
私の高校の同級生で、6年(!)も浪人して国立大医学部に入って医者になった友人によれば、「ネコ舌」は毎日ドッグフード(←犬のエサ)を食べると、一ヶ月ぐらいで治るそうです(w)。多分ウソだと思いますが、気になる方は試してみてはいかがでしょう(w)。
※      ※      ※
さて、フランス語にも「ネコ舌=ラング・ド・シャ(langue de chat)」という表現があります。熱い食べ物とは何の関係もありません。楕円形のビスケットやクッキーのこと(↓)で、形が「ネコの舌」に似ているためにそのように言うそうです。
ネコ舌=ラング・ド・シャ 「形」と言うなら、人間の舌も同じような形ではないかと思いますが、お菓子の呼称としては「ネコ」の方がよいのでしょう。ネットでレシピと調べてみると、本当に形がネコの舌に似ているだけで、実態はただのクッキーです。
話は変わりますが、フランス語には「自分の舌をネコにあげる(donner sa langue au chat)」という表現もあります。もともとは「(役に立たない)自分の舌をイヌに投げ与える(jeter sa langue au chien)」が変化してできた言い回しで、ネット辞書(donner sa langue au chat)によると、「ある問題の解答を見つけることができないと認める(se reconnaître incapable de trouver la solution à un problème)」ということ、つまり「クイズなどの解答を諦める、わからないと認める」という意味ですね。
具体的な用法としては、なぞなぞやクイズを出した人が答えに窮する人に対して、「降参しますか=あなたはネコに舌をあげますか(Donnez-vous votre langue au chat ?)」のように言ったり、答えられない人が「降参します=私はネコに舌をあげます(Je donne ma langue au chat)」のように言ったりします。
ちょっと「シュール(surréaliste)」な表現ですが、覚えておくと、意外と使える場面は多いかも知れません。

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頭の内側に髪の毛が生える

頭の内側に髪の毛が生える(avoir les cheveux qui poussent à l’intérieur)

こんにちは。謎のキャラクター、バゲットです。 年末・年始は「忘年会」、「新年会」とお酒を飲む機会が多く、飲み過ぎて悪酔いして嘔吐したり、あるいは翌朝に二日酔いで苦しむ方も多いでしょう。 私も大学に入ったばかりのころはまだお酒の飲み方を知らず、6月の中頃までにクラスや友人たちとのコンパで三回も泥酔して前後不覚になり、内二回は吐いてしまいました。二浪して入学したクラスメートから、「酒の飲み方に少し気をつけろ」と叱られたことを今でも覚えています。 その後、一時は禁酒したこともあるのですが、20代の終わりごろからは毎晩、寝る前にお酒を飲むようになりました。ここ10年ほどは少し血糖値が高いので、もっぱら糖分ゼロのバーボン・ウイスキー。毎日8時半には仕事を切り上げ、フロアスタンドの間接照明以外は全ての明かりを消して、マンションの大きな窓から見る東京の夜景(←すごくキレイです)を背景に、一人でお酒を飲む。私にとって至福のひとときです。 Avoir les cheveux qui poussent a l’interieur フランス語で「二日酔い」を意味する最も一般的な表現は、“la gueule de bois”。直訳すれば「木の口」で、多くは動詞“avoir”とともに用います。「私は二日酔いだ」は、“J’ai la gueule de bois(=私は木の口を持っている)”ですね。 いつものようにウィクショネール(https://fr.wiktionary.org/wiki/gueule_de_bois)で調べてみると、“Malaises matinaux dus à un abus d’alcool(=酒の飲み過ぎに起因する朝の身体的不調)”。まさに「二日酔い」です。語源としては、“avoir la bouche sèche comme du bois après avoir bu trop d’alcool(=お酒を飲み過ぎた後に木のように乾いた口を持つ)”とありますね。 面白いのは「同義語(synonymes)」の項目。たとえば、“avoir la tête dans le cul(=頭が尻にある)”。「今朝、オレの頭は尻についてるよ(Ce matin, j’ai la tête dans le cul)」のように用いるのでしょう。 さらに奇抜なのは、“avoir les cheveux qui poussent à l’intérieur(=[頭の]内側に髪の毛が生えている)”。二日酔いでアタマがガンガンするときは、「昨夜は飲み過ぎた、髪の毛が頭の内側に生えてるみたいだ(J’ai trop bu hier-soir, j’ai les cheveux qui poussent à l’intérieur)」と言えばよいわけです。 ※      ※      ※ 私は体質的にお酒には強いようで、生涯で一度も二日酔いになったことがありません。夜中の2時、3時に目が覚めて激しい頭痛がしたことは何回かありますが、朝起きて頭が痛かったことは一度も無いのです。とは言え、飲み過ぎると風邪を引きやすくなりますし、また年齢のせいか、風邪を引いたときにお酒を飲むと、その風邪が何週間も治りません(←若いころは治ったのですが)。そのため、2年ほど前から、毎晩飲むお酒の量を少し減らすようにしています。 皆さまも飲み過ぎて二日酔いになったり風邪を引いたりしないよう、お気をつけてくださいませ。

ワールドカップフランス

フランスの国技(sport national de France)

こんにちは。バゲットです。 2018FIFAワールドカップは、フランスが「圧倒的」と言ってもよい強さで優勝しました。試合は深夜に行われたので、皆さまの中にも睡眠不足で苦労された方は多いと思います。 今回で2度目の優勝はフランス国民のみならず、日本のフランス関係者にとっても非常に喜ばしい出来事でした。特にフランス語教育を生業とする人たち(私もそうですが)は欣喜雀躍し、「来年はフランス語の履修者が増えるだろう」と期待に胸を膨らませています。 これほど強いのですから当然ですが、サッカーはフランスで最も広く行われているスポーツです。2016年の統計では、各競技別の「競技連盟登録選手(licencié)」の数は、サッカーが200万人弱と、二位のテニス(100万人強)、三位の水泳(66万人)に大差をつけて、ダントツの一位となっています(les sports les plus pratiqués en France)。日本サッカー協会の登録選手が91万人(2017年)ですから、フランスの総人口が日本の半分程度(6700万人)であることも考慮すれば、いかにサッカーの人気が高いかが分かるでしょう。サッカーはまさにフランスの「国民的スポーツ(sport national)」です。 ではフランスの子供たちは、どのようにしてサッカーに慣れ親しむのでしょうか。フランス人の若い教師に聞いてみたところ、学校の体育(EPS=Education physique et sportive)でサッカーを習ったことは一度も無いそうです。親が子供にサッカーボールを買い与え、友達同士でサッカーをして遊んだり、あるいは親が熱心な場合は、フランス全土にたくさんあるクラブチームに子供を入れて、そこで本格的にプレーするようです。 そして、そうしたクラブの頂点に位置するのが、「リーグ・アン(Ligue 1)」。プロの20チームから成るリーグで、ヨーロッパ最上位のリーグ(イタリア、スペイン、イングランド、ドイツ)に次ぐレベルを持っており、それぞれのチームが各地の大都市を拠点にし、熱烈なファンを抱えてしのぎを削っています。 ※      ※      ※ さて、このようにサッカーはフランスでは「国民的スポーツ」ですが、「国民的スポーツ=国技(sport national)」という表現には、比喩的に、「その国で非常に人気のある慣行(pratique très populaire dans le pays)」を意味する用法も存在します。ネットで探してみたところ、「所得隠しは、多数の参加者を持つ国民的スポーツだ(la dissimulation des revenus est un sport national comptant de très nombreux adeptes)」、「公務員を批判するのはその国の国技だ(C’est un sport national au pays de critiquer la fonction publique)」などの用例が見つかりました。 それでは、そうした意味でのフランスの「国技」は何でしょう。すぐに思いつくのは、「ストライキをすること(faire grève)」や「デモをすること(se manifester)」でしょうか。 では、日本の「国技」は何なのか。「貯金すること(faire des économies)かな」と思って、フランス人教師二人に確認してみましたが、二人とも「NG」。一人は「もう少し難しいことでなければ『国技』と言わない」、もう一人は「もっと悪いことでなければ使わない」とのことでした。なるほどね・・・。 では、あなたの考えでは、日本の「国技」は何ですか?

(お知らせ)新型コロナウィルス感染症への対応について

(お知らせ)新型コロナウィルス感染症への対応について

新型コロナウイルス感染防止につきまして、当校では、1レッスン時間単位につき学校にお入りいただける生徒さまの数を5人までと上限を設けることにいたしました。この対応は、当校では7割以上のクラスが個人レッスンであり、私どもの当初からのコンセプトである、フレックスタイムスケジュールと、毎日朝から晩まで開講していることから、容易に実現可能なものとなっております。 セミプライベートレッスンにつきましては、通常は1クラスにつき3人までのところ、今後は2人までのレッスンとさせていただきます。さらに、皆さまの安全と、公共交通機関利用削減のため、全ての生徒さまにスカイプでのレッスン受講を可能といたします。セミプライベートレッスンであっても受講料は変わりません。 当校は、自由にオンラインで予約ができるプライベート及び少人数セミプライベートレッスン(最大3人まで)での自由予約システムを原則として、開校当初から運営しております。その結果、当校では、1クラスの人数を最小限に抑えながら、生徒の皆さまの都合に合わせて自由にレッスンを受講いただくことができます。

フランス語クイズです。

私を置いていかないで!  こんにちは。バゲットです。  皆さんは、約束をすっぽかしたり、すっぽかされたりした経験がありますか。 私は、二人きりの待ち合わせでは一度もないように思いますが、友人たち何人かの待ち合わせでは、すっぽかしたことが二度、すっぽかされたことも何度かあるように記憶しています。昔は携帯電話がなかったので、急に熱を出したり、寝過ごしたりする(私の場合は二度ともこれでしたw)と、連絡のしようがなく、やむなく「無断欠席」となってしまったのです。 そういう意味で言えば、携帯電話の開発は、私たちの生活の質を向上させる上で、画期的な出来事だったと言えそうです。少なくとも、寝坊して約束をすっぽかすことだけは、なくなりましたから。 ※       ※       ※  さて、今回も、フランス語クイズです。 フランス語には、「待ちぼうけを食わせる、約束をすっぽかす」という意味で、poser ( ) à +人 [人に( )を置いていく]という表現があります。( )には、ある動物の名前が入ります。 Elle m’a posé ( ). 「ボクは彼女にデートをすっぽかされたよ」のように用います。 ( )に入る動物は、次のうちのどれでしょう。 1. Un chat 「彼女は私にネコを置いていった」 2. Un lapin 「彼女は私にウサギを置いていった」 3. Un chien 「彼女は私にイヌを置いていった」 4. Une souris 「彼女は私にハツカネズミを置いていった」 正解は・・・・ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ウサギです。 Elle m’a posé un lapin. 「あの娘、ボクにウサギを置いて行っちゃったよ」で、「ボクは彼女にデートをすっぽかされた」です。 なるほどね・・・。皆さま、恋人にデートをすっぽかされた夜は、一人で寂しくフレンチレストランに行って、ウサギのシチューを食べましょう。  

フランスの祝日

フランスの祝日(Fêtes et jours fériés en France)

こんにちは。バゲットです。 日本は「国民の祝日」が年間16日もあって、世界で三番目に多い国だそうです。日曜日と重なったときの「振替休日」や、「祝日」に挟まれた平日を休日とする「国民の休日」も考慮すれば、順位はもっと上がるのかもしれません。 私が10代のころは年間11日~12日だったのですが、働き過ぎの是正とか観光業の振興とかいろいろあって、「祝日」の数はどんどん増えました。今のところ六月には一日もありませんから、近いうちにもう一日増えるのではないかと期待している方も、いらっしゃるのではないでしょうか。 では、フランスの「祝日(jours fériés)」事情は、どうなっているのでしょうか。 ウィキペディア・フランス語ヴァージョンの「フランスにおける祝祭日(Fêtes et jours fériés en France)」の項目によれば、フランスの祝祭日は年間に11日あります。「世俗祭(Fêtes civiles)」と「宗教祭(Fêtes religieuses)」に分類され、「世俗祭」は、「元旦(Jour de l’An=1月1日)」、「メーデー/労働の日(Fête du Travail=5月1日)」、「第二次世界大戦戦勝記念日(Fête de la Victoire=5月8日)」、「革命記念日(Fête nationale française=7月14日)」、「第一次世界大戦休戦記念日(Armistice=11月11日)」の5日です。 「元旦」は単に一年の始まりというだけですが、フランス革命で1日、世界大戦の終戦で2日と、歴史上極めて重要な日が祝日になっています。個人的に興味深いのが、「メーデー」。19世紀の末、アメリカの労働組合(後の「AFL/アメリカ労働総同盟」)が、一日8時間労働を求めてストライキを開始した日だそうで、現在ではOECD(経済協力開発機構、フランス語ではOCDE)加盟国のほとんどを含む、80以上の国で祝日になっているそうです。 一方、「宗教祭」は「復活祭の月曜日(Lundi de Pâques=移動祝日、18年は4月2日)」、「キリスト昇天祭(Ascension=移動祝日、同じく5月10日)」、「聖霊降臨祭の月曜日(Lundi de Pentecôte=移動祝日、同じく5月21日)」、「聖母被昇天祭(Assomption=8月15日)」、「諸聖人の祝日(Toussaint=11月1日)」、「クリスマス(Noël=12月25日)」の6日です。 当然、すべてがキリスト教の祭日です。お恥ずかしいことに私はかなり年齢を経るまで知らなかったのですが、イエス・キリストが刑死したのが金曜日で、復活したのが日曜日。それを祝うのが「復活祭」で、翌日が休日になるのですね。 ※      ※      ※ 以上のように、フランスの祝日はそのほとんどが、歴史的・宗教的に重要な意味を持った日です。ひるがえって、ここ日本では、「みどりの日」、「山の日」、「海の日」など、休日を増やすためだけに作ったとしか思えない祝日もありますし、「建国記念の日」(=紀元前660年、神武天皇が即位したとされる日)のように、「ちょっとヤバそうw」というか、国民の間で意見が分かれそうな祝日もあります。 まあ、日仏はそれぞれ異なった歴史と国内事情を抱えているわけで、「どちらが良い」という問題ではないわけですが、改めて「お国柄の違い」を感じますね。

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