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やる気が出ない(J’ai la flemme)

投稿日:2022年5月24日

こんにちは。バゲットです。

皆さまも、時として「やらなくてはならないのだが/やった方がよいのだが、どうもやる気が起こらない」、あるいは「やりたくない」ということがあるでしょう。休日などには、「何をする気分にもならない」ということもあるでしょう。もちろん、私もあります。

特に大学生のころは酷いものでした。私は当時の学生としてはかなり「真面目」で、病気その他、特に理由が無い限りはすべての授業に出席していましたが(註)、何しろ夏・冬・春の休暇で一年の半分以上は「休み」です(註2)。アルバイトはしていなかったので、休暇中は生活が完全に「夜型」になってしまい、起きるのはいつもお昼頃。で、目が覚めても何もする気にならず、布団の中でグズグズしていて、夕方になってお腹が空いて、近所の定食屋に夕飯を食べに行くためにようやく起き出すということが、年に三~四回はありました。

フランス政府関係の職場で普通に「会社員」をしていたときは、別の意味で酷かった。そもそも仕事自体があまり好きではなかったので、朝起きると必ず「行きたくないなぁ・・・」と思う。それでも休むわけにもいかず、イヤイヤながら支度をして家を出て、駅で電車に乗り込むと、突然アタマが「戦闘モード」になって、「よし、今日もやるぞ!」という気分になる。毎日がそれの連続で、「ズル休み」したことは一度もありませんでしたが、結局二年もしないうちに辞めてしまいました。

こうした「気力の欠如/怠惰性向」は、その後、年齢を重ねるに従って「マシ」になってきましたが、それでも完全になくなるはずもなく、実はこの原稿を書いている今日もそうでしたw。ゴールデンウイークの初日で、朝、休暇開けの授業の資料を大学のウェブサイト(授業支援システム)にアップして、5月5日まで大学関係の仕事は何もしなくてよくなったのですが、それからがどうも気合いが入りません。結局、語学の勉強を一時間して、今日の朝刊と、昨日の新聞の読み残し記事を読んだだけで、もう夕方の5時半。今日の「ノルマ」として30分、この記事を書いています。

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さて、フランス語に“avoir la flemme”という表現があります。いつものようにネットで検索(https://www.linternaute.fr/expression/langue-francaise/20588/avoir-la-flemme/)してみると、“ne pas avoir envie d’effectuer une tâche/するべき任務を実行したいと思わない”。別のサイトも見ると、“se laisser aller à la paresse, l’oisiveté/怠惰、無為に身をゆだねる”、“faire le fainéant, paresser/だらだら過ごす、怠ける”とあります。要するに「仕事があるのに、やる気にならない」とか、「何もしないでウダウダしている」という意味ですね。

“j’ai la flemme”

“J’ai la flemme aujourd’hui/今日は何もする気にならない”のように、単独で使うこともできますし、“de+不定法”をつけて、“J’ai la flemme de faire la cuisine/どうも、料理をする気分じゃないよ”のように言うこともできます。いろいろなケースで使えますから、覚えておかれるとよろしいかと思います。

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実を言うと、私は現在、ジャン=ポール・サルトル(Jean-Paul Sartre)についての論文を準備しています。面白い着想を得たので書いてみようと思ったのですが、私がサルトルをテーマに最後に論文を書いたのは、もう23年も昔のこと。かなり多くのことを忘れており、キチンとした論文を書くためには、私はもう一度、彼の著作を読み返さなければなりません。しかし、どうも気分が乗って来ないのです。

一般にサルトルの哲学は、現代では「すでに乗り越えられた思想」とみなされていますし、そもそも私自身がそのような立場を取っているので、今サルトルを勉強しようとしても、「今更こんなものを読んで、何になるの?」という気分、一種の「無益感」を拭い去ることができないのです。“J’ai la flemme de lire Sartre/サルトルなんて、読む気分にならないね”(苦笑)。

 

(註)私が大学生だった1980年代(およびそれ以前)は、「勉強は自分でするもの」と考える風潮が強く、大学の授業はあくまでも「出席したい人が出席する」ものでした。

(註2)当時、私の母校では年間の授業数は24回だったように記憶しています。

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