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マヨネーズは好きですか(Aimez-vous la mayonnaise)?
投稿日:2017年10月2日
こんにちは。バゲットです。
最近はあまり聞かないように思うのですが、以前、「マヨラー」という言葉をよく耳にしました。マヨネーズが大好きで、納豆、お寿司、目玉焼き、餃子など、通常は他の調味料を使用するケースでも、マヨネーズをつけて食べる人たちです。というか、調べてみると、マヨラー過激派(?)の方たちは、ラーメンやケーキも含め、ほとんどありとあらゆる食べ物にマヨネーズをつけるようですが。
さて、その「マヨネーズ(mayonnaise)」、元々はフランス起源の肉料理用のソースで、当然、その呼称もフランス語。
フランス語には、フランセーズ(française :フランスの)、ジャポネーズ(japonaise :日本の)、アングレーズ(anglaise :イギリスの)のように、「――エーズ」という女性形形容詞がたくさんあります。上記はすべて国名由来の形容詞ですが、リヨネーズ(lyonnaise :リヨンの)、ボルドレーズ(bordelaise :ボルドーの)のように、都市名由来のものもあります。
そこからの類推で言えば、マヨネーズは本来「マヨン(Mayon)の」という意味の女性形形容詞であるはずです。女性形になっているのは、「ソース(sauce)」が女性名詞だからでしょう。あるいはà la+女性形形容詞で「〜風の」という言い方があるからかもしれません。つまり、la sauce mayonnaise/la sauce à la mayonnaise(マヨン風ソース)から、la mayonnaiseという女性名詞になったのだと思われます。
で、「ホントかな」と思って、ネットで調べてみました。
結果、「マヨン」という地名は存在せず、起源については諸説あるようです。ミノルカ島マオン(mahonnaise ?)とか、マヨルカ島(majorquaise ?)とか、フランスの都市バイヨンヌ(bayonnaise ?)とか・・・
まあ、この手の話で起源に諸説あるというのは、よくあることですから、仕方ないですね。
※ ※ ※
ところで、フランスにも「マヨラー」はいるのでしょうか。フランスのマヨネーズは日本のそれとは若干、味が違うということですが、興味のある方は、いろいろと試してみてはいかがでしょう。エスカルゴとか、ムール貝とか、クスクスとか、牛肉の赤ワイン煮とか、ラタトゥイユとかに、マヨネーズ・・・。めちゃくちゃ不味くても、私は責任を取りませんが(笑)。