サイトロゴ

レコールドフランセ フランス語学校 へようこそ!

03-3363-6603

blog

『あるいは裏切りという名の犬(36 quai des Orfèvres)』

投稿日:

こんにちは。バゲットです。

今回紹介したいのは、フランスの刑事映画『あるいは裏切りという名の犬』(2004年)。原題(36 quai des Orfèvres=オルフェーヴル河岸36番地)は、パリ警視庁の所在地です。日本で言う「桜田門」(=警視庁の所在地)ですね。オリヴィエ・マルシャル(Olivier Marchal)監督作品で、ダニエル・オートゥイユ(Daniel Auteuil)、ジェラール・ドパルデュー(Gérard Depardieu)という、当時のフランスを代表する名優二人が共演した、「ハードボイルド・アクションの傑作」という触れ込みです。
オルフェーヴル河岸36番地
さて・・・パリ警視庁の敏腕警視、レオ(オートゥイユ)とドニ(ドパルデュー)。かつては親友だったが、一人の女性の愛を巡って争ったことから、今では宿敵同士になっている。
おりしも、パリ近郊では重火器を用いた現金輸送車襲撃事件が続発。既に9人が殺されて、200万ユーロが奪われた。犯人一味追跡にあたってレオに先を越されたドニは、焦りから致命的なミスを犯し、犯人は逃走、レオの部下を殉職させてしまう。
追い詰められたドニは、ある殺人事件へのレオの関与を密告する。逮捕、投獄されたレオは、その後、最愛の妻が殺されたことを知って、泣き崩れる・・・というお話。
ジェラール・ドパルデュー
二転三転するストーリー。暴力と流血と死、裏切りと絶望、そして復讐。意外な幕切れ。すごく面白かったです。
※      ※      ※
さて、DVDのパッケージには「正義を信じる警視(=レオ)/権力に固執する警視(=ドニ)/火花を散らす激突の行方は」などと書かれていますが、事態はそれほど単純ではありません。
ドパルデュー演じるドニは、容姿に恵まれなかった男です。若き日、心から愛し、交際もしていた女性を、こともあろうに親友で美男のレオに横取りされてしまう。彼らの関係はギクシャクしだし、ドニは仕事では絶対にレオに負けたくないと思ったことでしょう。しかし彼らの能力は拮抗しており、勝負は一進一退が続く。いつしかドニは「出世主義者」「権力欲の権化」のレッテルを貼られてしまった・・・ということではないでしょうか。
最後の場面、ドニの叫びが印象的でした。「彼女が死んだのはお前のせいだ(elle est morte à cause de toi)、もっぱらお前のせいだ(uniquement à cause de toi)・・・もしお前が俺たちをそっとしておいてくれたら、こんなことにはならなかったのに(si tu nous avais laissés tranquilles, ce serait jamais arrivé)」。
お薦めですよ。
※      ※      ※
私は映画には詳しくないので、この監督もこの作品も長い間知らなかったのですが、フランスでは大ヒットして、「続編」というか、同じ監督で3部作が作られています。続く二作のタイトルは『やがて復讐という名の雨(MR 73)』、『いずれ絶望という名の闇(DIAMANT 13)』。それぞれ、オートゥイユ、ドパルデューの主演です。興味のある方は、そちらもどうぞ。

-blog

執筆者:

関連記事

ゲルマントのほう

プルースト流女の子の口説き方(la manière proustienne de séduire une fille)

こんにちは。バゲットです。 マルセル・プルーストの小説『失われた時を求めて』。長大かつ難解のことで知られ、現代文学にも多大な影響を与えたとされる、20世紀フランス文学の名作です。社交界の人間模様が延々 …

太陽の女神

日本のイメージ in France (l’image du Japon en France)フランス語

こんにちは。バゲットです。 来年春の新天皇即位と改元まで、とうとう1年を切りました。もうすぐ平成も終わりです。 29年前、昭和天皇が崩御し、平成が始まったときには、私はフランスのボルドーに留学していま …

キャベツ

キャベツを植えに行く(aller planter ses choux)

こんにちは。バゲットです。 若い方は聞いたことがないかもしれませんが、私が子供の頃(1960~70年代)、漫画やテレビドラマで、「ニワトリでも飼って余生を過ごせ」というセリフをよく目/耳にしました。 …

パリの浜辺

ヴァカンスに行こう!(2)

こんにちは。バゲットです。 しばらく間が開きましたが、ヴァカンスのお話の続きです。 さて、ほとんどのフランス人が海や山でヴァカンスを過ごすようなイメージがありますが、昨年の統計によれば、実際に休暇で自 …

マヨネーズが好き

マヨネーズは好きですか(Aimez-vous la mayonnaise)?

こんにちは。バゲットです。   最近はあまり聞かないように思うのですが、以前、「マヨラー」という言葉をよく耳にしました。マヨネーズが大好きで、納豆、お寿司、目玉焼き、餃子など、通常は他の調味 …

あなたのお住まい、お仕事は東京でしょうか?フランス語や文化に興味がございますか? くつろげて、自分に合うフランス語学校をお探しでしょうか?

東京でフランス語を学ぶのでしたら、新宿、池袋から数分の私たちの学校のサービスをご提案します。

初心者、初級対象者のすべての方には他校にはないプライベートレッスンをご提供します。初心者の方にはマンツーマンでそれぞれの題材の最後までご指導します。

その他のレベルではスタンダードコースとして(中級、上級)クラス内での広がりを作る為に1クラス3人まで のセミプライベートレッスンとプライベートレッスンがございます。

個人レッスンでは各ご要望のコースで対応します(文法、語彙、口語表現、試験準備、テレビニュース他…)。 フランス語会話サロンでは文化や社会に関する様々な題材で意見を交わし、東京からフランスまでを旅し、横断する事が出来ます。又、幼稚園生から大学生まで、セミプライベートレッスン、個人レッスンもご提案させていただきます。

私達の学校は会話を基本とする方法で、フランス語圏出身の講師による生きた会話レッスンを行っています。そういうわけで、私達は本校のことを、会話学校又は自由会話サロンと呼んでいます。