サイトロゴ

レコールドフランセ フランス語学校 へようこそ!

03-3363-6603

blog

君は「ガリ勉」?(Tu es fort en thème ?)

投稿日:

こんにちは。バゲットです。

私は学生時代、仏作文のトレーニングとして、フランス語の原文テクストを「再構成」(要するに「暗記」)する練習をしていました。
英語学者で上智大学教授(当時)の渡部昇一さんが『知的生活の方法』で紹介していた英作文の勉強方法を、私流にアレンジしたもので、まず、フランス語原文のテクストを適当な分量(私の場合は文庫で20行程度)自分で日本語に訳し、次にその和訳をもとにフランス語原文を再構成(=仏訳)します。で、間違いをチェックし、文法事項や単語の意味・ニュアンス等を確認した後、もう一度フランス語に翻訳する。翌日は、前日の復習をしてから、新しい箇所で同じ作業を繰り返す。そして、4~5日に一回、前の4~5日分を総復習する(←これをやると死ぬほど頭が疲れますがw)・・・という流れです。
テクストは、最初はサン=テグジュペリ(Antoine de Saint-Exupéry)の『人間の土地(Terre des Hommes)』を用いましたが、その後、アルベール・カミュ(Albert Camus)の『シーシュポスの神話(Le mythe de Sisyphe)』に変え、こちらは本全体の3分の2ほど「暗記」=「再構成」したように思います。
効果は十分にあったようで、後年、カーン大学(l’Université de Caen)の学内新聞にエッセイを掲載したとき、編集長から「あなたは完璧なフランス語を書く」というお褒めの言葉をいただきました。
皆さまも、上記の方法を自分なりにアレンジして、試してみたらいかがでしょう。
※      ※      ※
さて、フランス語で外国語作文(=自国語から外国語への翻訳練習)のことを「テーム(thème)」と言います。「外国語作文が得意[な人](fort en théme)」という表現があって、私はずっと「ガリ勉」の意味に理解していたのですが、改めてネットで検索してみると(http://www.expressions-francaises.fr/expressions-f/2491-fort-en-theme.html)、「真面目で熱心な生徒(élève consciencieux et appliqué)」、別のサイトでは「何にでも即答できる人(qui a réponse à tout)」と出てきます。19世紀半ば頃、ラテン語(あるいはギリシア語)作文が上手なラテン語(ギリシア語)学者を指す言い方から派生した表現だそうで、上の語義だと、「真面目な優等生」とか「博学な人」といった日本語に対応しそうです。他方、「軽蔑的な意味にも用いられる(utilisé aussi dans un sens péjoratif)」とありますから、それだと「ガリ勉」ですね。リンク先(↑)の「用例」では、フロ-ベール(Gustave Flaubert)が自分のことを、そう言っています。
自分を「書く才能に恵まれていない
サルトル(Jean-Paul Sartre)もまた、自伝『言葉(Les Mots)』の中で、自分を「書く才能に恵まれていない(Je ne suis pas doué pour écrire)」「ガリ勉(fort en thème)」と呼び、「私の著作は汗と苦労の臭いがする(mes livres sentent la sueur et la peine)」と書いています。
このように、ニュアンスは肯定的にも否定的にもなりますから、自分について言うときも、他人について言うときも、ちょっと注意が必要かもしれません。

-blog

執筆者:

関連記事

サンマの料理

サバとサンマと真っ赤な嘘と(des poissons et un gros mensonge)

こんにちは。バゲットです。 私が高校生のとき、お姉さまが東京外国語大学でフランス語を勉強しているという同級生がいました。彼は私に、「姉から聞いた話」として、次のように教えてくれました。 ・・・・・・フ …

チョコレート

チョコレートをめぐる闘争(la lutte pour le chocolat)

こんにちは。バゲットです。 私が若い頃(1980年代)は、東京でもチョコレートの専門店はあまり見かけませんでした。だから、フランス語に「ショコラティエ(chocolatier)=チョコレート屋」という …

バカロレアの写真

前回についで、大学入試資格試験・バカロレア

バカロレアについて(2) こんにちは。バゲットです。 前回についで、大学入学資格試験・バカロレアについて、書きましょう。 さて、合格率90%超はいいとして、どのくらいの割合のフランス人がバカロレアを受 …

フランス語 熟語・イディオムのクイズです(果物)

フルーツが怖い! こんにちは。バゲットです。  突然ですが、皆さまは、気絶したことがありますか。 と書いてみて、気づいたのですが、私は今まで他人とそんな話をしたことが一度もありません。「おい、お前、気 …

マヨネーズが好き

マヨネーズは好きですか(Aimez-vous la mayonnaise)?

こんにちは。バゲットです。   最近はあまり聞かないように思うのですが、以前、「マヨラー」という言葉をよく耳にしました。マヨネーズが大好きで、納豆、お寿司、目玉焼き、餃子など、通常は他の調味 …

あなたのお住まい、お仕事は東京でしょうか?フランス語や文化に興味がございますか? くつろげて、自分に合うフランス語学校をお探しでしょうか?

東京でフランス語を学ぶのでしたら、新宿、池袋から数分の私たちの学校のサービスをご提案します。

初心者、初級対象者のすべての方には他校にはないプライベートレッスンをご提供します。初心者の方にはマンツーマンでそれぞれの題材の最後までご指導します。

その他のレベルではスタンダードコースとして(中級、上級)クラス内での広がりを作る為に1クラス3人まで のセミプライベートレッスンとプライベートレッスンがございます。

個人レッスンでは各ご要望のコースで対応します(文法、語彙、口語表現、試験準備、テレビニュース他…)。 フランス語会話サロンでは文化や社会に関する様々な題材で意見を交わし、東京からフランスまでを旅し、横断する事が出来ます。又、幼稚園生から大学生まで、セミプライベートレッスン、個人レッスンもご提案させていただきます。

私達の学校は会話を基本とする方法で、フランス語圏出身の講師による生きた会話レッスンを行っています。そういうわけで、私達は本校のことを、会話学校又は自由会話サロンと呼んでいます。