サイトロゴ

レコールドフランセ フランス語学校 へようこそ!

03-3363-6603

blog

前回についで、大学入試資格試験・バカロレア

投稿日:

バカロレアについて(2)

こんにちは。バゲットです。

前回についで、大学入学資格試験・バカロレアについて、書きましょう。

バカロレアの写真

さて、合格率90%超はいいとして、どのくらいの割合のフランス人がバカロレアを受験するのでしょう。

2017年の受験者数は、約72万人と報道されました。フランスの18歳人口が分らないのですが、2006年の出生数は、約83万人です。1999年の出生数がそれを同程度だとすると、86.7%という数字が出てきます。

あるいは、2012年の18歳バカロレア取得率が76.7%で、その年の合格率が84.5%。そこから逆算すると、90%超の18歳がバカロレアを受験していることになります。

無論、18歳でなくてもバカロレアを受験することはできる(註)わけで、上記の数字はそうした人たちを計算に入れていませんが、いずれにしても、80%台後半から90%の若者がバカロレアを受験するのでしょう。

逆に言えば、18歳のフランス人の90%が受験し、その90%が合格するのなら、80%超の若者がバカロレアを取得している計算になります。取得率は1980年には25.9%、90年には43.5%でしたから、親たちの世代と比べるとずっと増加していることがわかります。

これを好意的に見れば、高等教育へのアクセスが「民主化された(démocratisé)」ということになるのでしょうが、バカロレアの価値が「下落」したことは否めません。

さて、2012年の統計では、普通バカロレアの受験生の内訳は、科学系52%、人文系16%、経済・社会系が32%となっています。この「系列(filière)」は、高校2年生になる時点で選択しなければなりません。

日本の大学入試でも、理系から文系に変えることはできても、文系から理系に変えるのはかなりの困難を伴います(短時間では「不可能」に近いと言ってもいい)。それと同じで、進路を決めあぐねている高校生が、取りあえず科学系を選択し、どの学部に進学するかは、大学に入学するときに考える、ということではないでしょうか。

補足しておけば、取得したバカロレアの種類にかかわらず、進学する学部は自由に決められます。極端な話、人文系のバカロレアで、医学部に進学することも可能です。ただし医学部は、2年生に進級するときに厳しい選抜があって、9割以上の学生が不合格になるそうですが。
(この項、続く)

註・バカロレアは飛び級して受験する人もいますし、中年・熟年になってから受験することも可能です。

-blog

執筆者:


comment

Votre adresse de messagerie ne sera pas publiée.

関連記事

ワインの試飲

高級ワインの道(La route des grands crus)

こんにちは。バゲットです。 今回は、先日のフランスのテレビニュースから。 フランス「農業省(le ministère de l’Agriculture)」の発表によると、春になって厳しい寒波に見舞われたことなどが原因で、今年のブドーの生産高は歴史上まれなほどに低いことが予想されるとのこと。 その一方で、最近、フランスではワインツアーがますます人気を高め、ブドー農家にとっての重要な収入源になっています。 特に有名なのが、ブルゴーニュ地方の「高級ワインの道」(La route des grands crus)。 高級ワインの道 別名「ブルゴーニュのシャンゼリゼ」。コート=ドール県(Côte-d’Or)のディジョン(Dijon)からサントネ(Santenay)まで、風光明媚な37の村のブドー畑を通る、全長60キロの行路です。 もともとは80年前(=世界恐慌の時代)、当時は無名だったブルゴーニュ・ワインの販売促進をかねて始められた企画で、1970年代から観光スポットとして脚光を浴びるようになりました。 2015年には世界遺産にも登録され、現在ではフランス国内およびヨーロッパからはもちろん、アメリカや中国からもたくさんの観光客が訪れています。 近年はサイクリングがブームだとか。こんな感じ(↓)です。 近年はサイクリングがブーム 行程にはカフェやレストランもたくさんあって、シャトー巡りやワインの試飲(dégustation)もできるそうです。 シャトー巡りやワインの試飲 自転車で一日に60キロ・・・。考えてみれば、そんなにはキツくはなさそうですね。道は平坦そうだし。 皆さま、次回のフランス滞在の際は、挑戦してみたらいかがですか。

マンタロー

マンタローが飲みたい!(Je veux boire une menthe a l’eau!)

こんにちは。バゲットです。 暑くなってきました。この原稿を書いている今日(7月17日)現在、東京ではまだ梅雨は明けていませんが、ここ数日はうだるような暑さが続いています。 そんな日は、頭の中だけフランスのカフェにワープして、木陰の涼しいテラス席で「マンタロー」が飲みたいなあ、と思います。 「万太郎/満太郎」ではありません。Menthe à l’eau、ミント水(↓)です。 写真の通り、緑色の冷たい飲み物で、甘くて、若い女性に人気があるようです。 サルトルの小説『自由への道』で、ヒロインのイヴィッチがよく飲んでいたので、私も試してみたのですが、おいしいですよ。 「日本でも飲めるのだろうか?」と思って、ネットで、渋谷の「ドゥ・マゴ(Les Deux Magots)」(註)のメニューを確認してみました。 ジンジャーエール、レモンスカッシュ、オレンジエールはありますが、ミント水は無いですね。日本では売れないと考えたのでしょうか。 作り方は易しそうなので、自分で作ってみるのも悪くないかもしれません。 註・Les Deux Magots(二つの中国人形)は、パリ、サン=ジェルマン・デ・プレ教会の正面にあるカフェ。サルトル、ボーヴォワール、カミュなどが出入りしていたことで有名。渋谷・東急文化村の地下に支店がある。  

ナポレオンの写真

彼の辞書に「不可能」という文字はあるか(Impossible est-il français ?)

こんにちは。バゲットです。 フランスの「英雄」といえば、ナポレオン・ボナパルト。ベートーヴェンの交響曲第3番『英雄』をめぐるエピソードも有名です(註)。 そして、ナポレオンの言葉といえば、「私の辞書に不可能という文字はない」。 私も小学生のとき、小学館の『小学〇年生』(何年生だったかは忘れましたが)で読んで、「何てカッコイイことを言う人がいるのだろう」と感嘆しました。そんなこともあって、一時は、「尊敬する人物は?」と聞かれるたびに、躊躇なく「ナポレオン!」と答えていましたが・・・ ナポレオン さて、その名言「私の辞書に不可能という文字はない」。大学の仏文科の学生だったとき、初めてフランス語の原文を知って、驚きました。 Impossible n’est pas français ! 直訳すれば、「不可能(という語)はフランス語ではない」です。日本で流布している訳文と、まるで違うじゃないですか!!! あるいは、これを上記のように訳した人のセンスが秀逸だった、と言うべきでしょうか。 その後、大学院生になって、この原文自体が、本当は少し違うということを知って、さらに驚きました。正確には Ce n’est pas possible, m’écrivez-vous ; cela n’est pas français. 「それは可能ではないと、あなたは私に書いている。だが、それ(=そんな言い方)はフランス語ではない」。ドイツ(プロシア)遠征の際、ある司令官から送られて来た手紙への、返信として書かれたということです。 ※       ※      ※ そうだとすれば、私たちが知っているあのセリフ(「私の辞書に不可能という文字はない」)は、本来は部下に対する叱咤激励の言葉だったわけです。「弱音を吐くな」「諦めるな」「最後まで頑張れ」みたいな。 あるいは、一歩進めて、自分や仲間達を鼓舞する言葉と解釈することもできるでしょう。 さらには、ナポレオンの信念の深さや決意を示すという見方もできる。「それがやらねばやらないことであるなら、どんなことでも私はやり遂げてみせる」と。 少なくても、彼の自信とか傲慢さを意味する言葉ではないですね。 註・伝えられるところでは、ベートーヴェンは交響曲第3番をナポレオンに捧げる意図で作曲した。しかし、その後、ナポレオンが皇帝に即位したことに激怒し、取りやめた、ということです。事実ではない、という説もあるようですが・・・

バカロレア写真

三たび、全国共通大学入試資格試験・バカロレアについて書きましょう。

バカロレアについて(3) こんにちは。バゲットです。 三たび、全国共通大学入学資格試験・バカロレアについて書きましょう。 前回も書いたように、90%前後の若者が人生を賭けて受験するわけですから、バカロレアはフランスでは国民的なイベントになります。当然、マスコミのチェックは厳しく、出題ミス等があった場合、政府は激しい批判を浴びることになります。 今年は、一部の技術系バカロレアのスペイン語の問題が、去年の追試験(註)と同一だったことが判明し、該当する受験生は、全日程終了後、別の問題で再試験を受けさせられる羽目になりました。「わりと出来たように思っていたのですが・・・」と、インタビューに答える男子生徒の、うんざりした顔が印象に残っています。  ※       ※       ※ さて、2011年、バカロレアの試験問題の一部が、インターネット上に事前に漏出していたことがわかり、大騒ぎになったことがあります。 警察の調査によれば、発端となったのは、エックスマルセイユの大学区本部(rectorat)に出入りしていた印刷技術者が、一枚の紙を自宅に持ち帰ったこと。その紙には、その年の普通バカロレア科学系コースの数学の問題一問が印刷されていたのです。 男は警察に「メモ用紙にするつもりで、印刷ミスの紙の山から一枚取っただけだ」と主張しましたが、その男には高校三年生の息子がいましたから、息子に見せようとの意図的な行為だったのかもしれません。もっとも、その息子が受験したのは技術系バカロレアだったので、彼が直接利益を得たわけではないようです。 その後、技術者の息子がその問題を友人に見せ、その友人が問題を写真に撮って、メールで別の友人に送り、その男がまた別の友人に送り、最終的にその男がインターネットの若者向け掲示板に問題を投稿、拡散したという経緯のようです。 このような事件をうけて、当時の国家教育大臣(Ministre de l’Education Nationale)は、流出した問題を採点の対象から外すという措置をとりました。多くの受験生が不満の声を挙げたようですが、結局、決定はくつがえりませんでした。 なお、漏出したのは、比較的平易な「確率」の問題だったそうです。それが採点の対象から外れたわけですから、数学が苦手な受験生の中には、「人生が変わった」という人もいたかもしれませんね。 (註)バカロレアは全科目加重平均が10/20で合格ですが、8/20以上の得点で不合格になった場合は、追試験を受験することができます。

魚についてのクイズです。フランスには、面白い名前を持った魚がいます。

地球魚に月魚 こんにちは。バゲットです。 フランスは北を大西洋、南を地中海と、海に挟まれています。漁港もたくさんあって、漁師で生計を立てている人もたくさんいるようです。 それでも日本と比べると、魚を食べることはずっと少なくて、街の魚屋さん(poissonerie)もあまり見かけません。私が以前住んでいたボルドーやカーンでは、駅前の繁華街を歩いていて裏通りに入ると、小さな魚屋さんがありました。「珍しい」と思ってのぞいてみると、売っている魚の種類も数もすごく少なくて、ちょっと不思議に思ったものでした。 ※       ※       ※  さて、今日は、魚についてのクイズです。フランスには、面白い名前を持った魚がいます。次は、いったいどんな魚でしょう。 1. Un poisson-chat (ネコ魚) 2. Un poissonn-épée (剣魚) 3. Un poisson-globe (地球魚) 4. Un poisson-lune (月魚) 答えは・・・・ 1. ネコ魚はこれ(↓)です。 ナマズです。ヒゲが生えていて、ネコに似ているといえば、似ているかもしれません。 2. 剣魚はこれ(↓)。 カジキです。これは簡単でしたか? 3. 地球魚はこれ(↓)です。 フグです。怒ると丸くなるからでしょうか。あるいは、背中の模様が地球儀に似ているからかもしれません。 4.最後に、月魚はこれ(↓)。 マンボウですね。丸くて、大きくて、波間に漂っているのが、水面に映る月みたいだからでしょうか。 以前、大学の授業で紹介したら(実は、私バゲットは、大学で教えていたりします)、ある女子学生が「漢字みたいですね」と言っていました。 なるほど・・・。鯉(こい)、鮒(ふな)、鮎(あゆ)、鱒(ます)、鯖(さば)、鯵(あじ)、鰯(いわし)、鮭(さけ)・・・。「面白い名前」といえば、こちらも負けてはいないようです。  

あなたのお住まい、お仕事は東京でしょうか?フランス語や文化に興味がございますか? くつろげて、自分に合うフランス語学校をお探しでしょうか?

東京でフランス語を学ぶのでしたら、新宿、池袋から数分の私たちの学校のサービスをご提案します。

初心者、初級対象者のすべての方には他校にはないプライベートレッスンをご提供します。初心者の方にはマンツーマンでそれぞれの題材の最後までご指導します。

その他のレベルではスタンダードコースとして(中級、上級)クラス内での広がりを作る為に1クラス3人まで のセミプライベートレッスンとプライベートレッスンがございます。

個人レッスンでは各ご要望のコースで対応します(文法、語彙、口語表現、試験準備、テレビニュース他…)。 フランス語会話サロンでは文化や社会に関する様々な題材で意見を交わし、東京からフランスまでを旅し、横断する事が出来ます。又、幼稚園生から大学生まで、セミプライベートレッスン、個人レッスンもご提案させていただきます。

私達の学校は会話を基本とする方法で、フランス語圏出身の講師による生きた会話レッスンを行っています。そういうわけで、私達は本校のことを、会話学校又は自由会話サロンと呼んでいます。